石岡市の特殊清掃事例|布団から畳まで浸透した孤独死現場、費用78万円

茨城県石岡市の孤独死の特殊清掃で立ち寄った石岡市役所にて

石岡市の特殊清掃事例|布団から畳まで浸透した孤独死現場、費用78万円の内訳

この記事の結論 茨城県石岡市の集合住宅(2DK)で発生した孤独死の特殊清掃事例です。発見まで4週間、作業期間1ヶ月半、費用は総額786,500円(税込)。布団に染み込んだ体液が畳まで浸透していたため畳の新調が必要となり、費用が上がりました。孤独死保険を適用し、臭気は335ppmから5ppmまで低減しています。

エリア茨城県石岡市(県南地域)
建物集合住宅
間取り2DK
作業内容特殊清掃(布団・畳の処理)、遺品整理、科学的脱臭・バイオ脱臭・高濃度オゾン・無光触媒コーティング
作業時間約1ヶ月半(作業人数のべ10人)
費用786,500円(税込)

茨城県石岡市の集合住宅で発生した孤独死の特殊清掃事例をご紹介します。布団という一つの寝具から、畳の新調にまで話が広がってしまったのか。費用の内訳、現場での判断の過程、そして実際にご依頼者様からいただいたお言葉まで、包み隠さずお伝えします。

石岡市の孤独死の特殊清掃現場で臭気を計ったら335ppmの数値を出していた様子

ご依頼内容

故人様は72歳の女性で、石岡市内の集合住宅の2DKにお一人でお住まいでした。お荷物は少なめの、普段からきちんと整理整頓をされていたご様子のお部屋でした。発見のきっかけは、ご家族が親族の集まりについて連絡をしようとお電話をされたところ、何度かけても繋がらなかったことでした。いつもならすぐに折り返しの連絡があるはずが、それが何日も続いたことで様子を見に行かれ、発見に至ったと伺っています。発見までの経過日数は約4週間でした。

ご遺族様からは、特殊清掃・遺品整理・原状回復までを一括でご依頼いただきました。石岡市は常磐自動車道や国道6号が通り、水戸・土浦の両都市の中間に位置する地域で、当社が県南地域の現場に伺う際にも比較的アクセスしやすいエリアです。今回も現地調査のご連絡をいただいてから、大きくお待たせすることなく現場へ向かうことができました。

石岡市の孤独死の特殊清掃現場の体液を大量に吸収した布団

作業前の状況

故人様は布団の上でお亡くなりになっていました。布団に相当量の体液が吸収されているだろうということはある程度想定していました。実際に現場へ入り、布団を持ち上げてみると、想定以上に重たく、体液をかなりの量吸ってしまっていることが一目で分かりました。

ここで判断を迫られたのが、「布団だけを処分して終わりにできるか、それとも下の畳まで確認すべきか」という点です。布団がこれだけ重くなっているということは、それだけの水分と体液を長期間にわたって吸い続けていたということであり、布団の繊維だけで完全に食い止められていた可能性は低いと考えました。経験上、この重さになっている布団の下は、高い確率で畳まで浸透しています。実際に布団をめくって確認したところ、案の定、畳の表面からその下の畳床にかけて、体液の染み込みが確認できました。この時点で臭気測定器を用いて測定した数値は335ppmと、かなり高い値を示していました。

実施した施工

畳という素材は、一度水分や体液、そしてそれに伴うカビを吸い込んでしまうと、内部での腐敗やカビの進行を止めることが非常に難しくなります。表面をどれだけ丁寧に拭き取っても、畳表と畳床の間に染み込んだ汚れが臭気の発生源であり続けてしまうためです。そのため今回は、床板についてはバイオ洗浄での対応にとどめる一方で、畳そのものについては新調する(入れ替える)という判断をしました。

石岡市の孤独死の特殊清掃現場の布団を持ち上げてタタミへの浸透具合を確認している様子

だが、なかなか臭気が落ちていかない

だが、なかなか臭気が落ちていかない

床板の洗浄を終えても、なお室内に残る強い臭気に苦戦いたしました。「どこかに見落としがある」そう確信し、床下の確認を行いました。

判明した原因は、床板の継ぎ目から下の「土間」へ垂れていた体液でした。垂れていた量はごくわずかでしたが、土間のように一度奥まで染み込んでしまう場所は、表面を洗うだけでは絶対に臭いが落ちません。

そこで今回は、土壌改良技術を応用した「特殊酵素配合のバイオ」を土間に投入しました。

バイオ脱臭は即効性こそありませんが、約1週間の培養期間(湿度・温度の調整)を経ることで微生物が劇的に増殖します。目に見えない土間の隙間や奥深くにまで善玉菌が繁殖し、しみ込んだ体液成分を分子レベルで分解してくれるのです。

根本原因を見落とさず、適切なアプローチを行ったことで、諦めかけていた土間の臭いも見事に解決することができました。

脱臭工程は、単一の方法に頼らず、複数のアプローチを組み合わせて行いました。まず、当社が長年の現場経験をもとに培ってきた科学的脱臭により、臭気の原因となっている化学成分そのものを分解します。そのうえで、バイオ脱臭によって微生物レベルでの分解処理を加え、さらに超高濃度の医療グレードオゾンを7日間にわたって稼働させることで、空間全体に残る臭気分子を徹底的に酸化・分解しました。最後に、光を必要とせず暗所でも継続的に効果を発揮する無光触媒コーティングを施し、畳の下や押入れの奥など、目に見えない場所からの臭気の再発生を防いでいます。

これだけの工程を踏んだため、作業人数はのべ10人に及びました。1人の担当者が最初から最後まで通しで対応するのではなく、脱臭工程を複数回に分けて、その都度状態を確認しながら次の処置を判断していく進め方を取っています。畳の新調自体は業者の手配や納期の兼ね合いもあり、遺品整理や床板の消毒と並行して段取りを組みました。全体の作業期間が約1ヶ月半に及んだのは、こうした複数工程を丁寧に積み重ねた結果です。

石岡市の孤独死の特殊清掃現場で臭気が落ちないことに苦戦している様子

作業後の状況

現地調査時点で335ppmを記録していた臭気は、最終的に5ppmまで低減しました。特に効果を実感したのは科学的脱臭の工程です。畳という建材は繊維が複雑に編み込まれているため臭気成分が奥深くまで入り込みやすいのですが、その分子構造に働きかける科学的脱臭が、数値の大幅な低下に大きく寄与しました。畳を新調し、床板・室内全体をバイオ洗浄・オゾン処理・無光触媒コーティングまで施したことで、次に住まわれる方や、再びこのお部屋に入られるご遺族様にも安心していただける状態まで、原状回復することができました。

なぜ786,500円という費用になったのか

今回の費用が高額になった最大の要因は、体液が布団の中で止まらず、畳まで浸透してしまったことです。もし布団だけで食い止められていれば、畳の新調(110,000円)と、それに伴う追加の脱臭工程の一部が不要になり、総額は60万円前後に収まっていたと考えられます。

これは「発見までの日数」がそのまま費用に直結する、特殊清掃において非常に典型的なケースです。布団という一つの寝具の中で汚れを完結させられるか、その下の床材にまで及んでしまうかは、多くの場合、発見までにかかった時間の長さで決まります。今回は約4週間という期間が、この境界線を超えてしまった要因といえます。逆に言えば、発見が1週間、2週間早ければ、費用面でも作業期間の面でも、大きく違う結果になっていた可能性があります。

項目金額
遺品整理80,000円
人工代(18,000円×10人)180,000円
全体クリーニング65,000円
科学的脱臭70,000円
バイオ脱臭60,000円
超高濃度医療グレードオゾン(7日間)50,000円
畳の新調110,000円
無光触媒コーティング50,000円
諸経費50,000円
小計715,000円
消費税71,500円
総合計786,500円

私たちが思うこと

生きていれば、誰にでも必ず最期はやってきます。それ自体は避けられないことです。ただ、孤独死保険に加入しておくことで、今回のようなケースでもご遺族の支出を大きく抑えられるという事実は、もっと多くの方に知っていただきたいと感じています。今回のご依頼者様も保険を適用されており、結果的に金銭的なご負担を軽減することができました。

ご依頼者様からは「最初から臭気を計ってくれて、途中の作業の透明性もあって、臭いが見えることがとても安心できた」というお言葉をいただきました。目に見えない臭いを数値という形で「見える化」することが、ご遺族の不安を和らげる一つの手段になっているのだと、改めて実感した現場でした。また、石岡市役所への各種手続きにも同行させていただき、「本当に助かった」というお言葉もいただいています。特殊清掃はお部屋を元に戻すだけの仕事ではなく、その先にあるご遺族様の生活を少しでも軽くするお手伝いでもあると、この現場を通じて改めて感じました。

石岡市の孤独死の特殊清掃現場で無事に臭気が335ppm~5ppmに落ちたことを確認している様子

石岡市の特殊清掃に関するよくある質問

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布団だけの汚れと、畳まで浸透した汚れでは、なぜそこまで費用が変わるのですか?

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布団は処分で完結できますが、畳は一度カビや体液を吸収すると内部の腐敗が進み、新調(交換)以外での完全な解決が難しくなります。畳本体の費用に加えて、交換に伴う追加の脱臭工程も必要になるため、費用に差が出ます。石岡市の事例では、布団のみで済んでいれば60万円前後、畳の新調まで必要になったことで78万円台まで上がりました。

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科学的脱臭・バイオ脱臭・オゾン処理・無光触媒コーティングは、それぞれ何が違うのですか?

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それぞれ得意とする対象が異なります。科学的脱臭は臭気の化学成分そのものを分解する処置、バイオ脱臭は微生物の働きを利用して有機物由来の臭いを分解する処置です。オゾン処理は空間全体に高濃度のオゾンを行き渡らせ、空気中や建材表面に残る臭気分子を酸化・分解します。無光触媒コーティングは、光が届かない押入れの奥や畳の下などでも継続的に抗菌・消臭効果を発揮する仕上げの処置です。石岡市の事例のように複数の工程を組み合わせることで、それぞれの弱点を補い合い、臭気を根本から抑え込むことができます。

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孤独死保険は、どのように費用負担を軽減してくれるのですか?

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大家様やご契約者様が加入されている孤独死専用の少額短期保険(残置物処理費用保険等)によって、特殊清掃・原状回復費用の一部または全部がカバーされることがあります。保険の種類によって補償範囲・上限額は異なりますので、まずは保険証券をご確認いただくか、私たちが作業前後の写真・見積書・作業報告書を保険請求用にご用意することも可能です。茨城県の孤独死保険の詳しい仕組みは孤独死保険の仕組み解説ページでもご案内しています。

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畳ではなくフローリングの部屋でも、同じように布団の下まで確認するのですか?

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はい、間取りや床材の種類にかかわらず、布団の重さや汚れの広がり方を見て、その下まで確認すべきかを都度判断しています。フローリングの場合は畳のように内部までカビが進行することは少ないですが、フローリング材の継ぎ目から下地の合板にまで体液が染み込むケースもあるため、油断はできません。現地調査の段階で臭気測定器を用いて数値を確認し、必要な範囲を見極めたうえでご提案しています。

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石岡市役所での手続きも手伝ってもらえますか?

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可能な範囲でご同行・サポートいたします。今回の石岡市の事例でも、市役所での各種手続きに同行し、ご遺族様の負担軽減に努めました。行政手続きは特殊清掃と並行して進めなければならないことが多く、精神的にも大きなご負担になるため、お気軽にご相談ください。

石岡市を含む県南地域の対応について

石岡市は、土浦市・つくば市・かすみがうら市などとともに、当社が「県南地域」として分類しているエリアの一つです。県南地域はアパート・賃貸マンションからのご相談が中心となる傾向がありますが、今回のように戸建てに近い落ち着いた集合住宅での事例もあり、建物の形態や築年数によって浸透の広がり方はさまざまです。石岡市周辺での特殊清掃・遺品整理のご相談は、当社の茨城県の特殊清掃ページでも、水戸市・つくば市・土浦市など他エリアの事例とあわせてご紹介しています。

お問い合わせ

石岡市を含む茨城県内での特殊清掃・遺品整理・原状回復のご相談は、お電話または問い合わせフォームより承っております。現地調査・お見積りは無料です。▶茨城県の特殊清掃のご案内ページはこちら