【大家さん向け】アパート孤独死の原状回復費用を「家主費用保険」で落とす全知識|茨城対応

「入居者が亡くなっていた」その一報は、大家さんにとってとても辛いできごとです。

ご入居者への思いと同時に、部屋の片付けはどうしよう、費用は誰が払うんだろう……と、頭がいっぱいになってしまう方も多いはずです。

この記事では、そんな大家さんが「ひとつひとつ、落ち着いて進められる」よう、孤独死が起きたときの費用の考え方と、火災保険の特約である「家主費用・利益補償保険(家主費用特約)」を使って原状回復費用をカバーする方法を、わかりやすくご説明いたします。


まず知っておきたい「孤独死にかかる費用の現実」

茨城県を含む地方圏では、高齢の単身入居者が増えており、孤独死のリスクは決して遠い話ではなくなっています。

実際にかかる費用の目安はこのとおりです(日本少額短期保険協会「孤独死現状レポート」より)。

費用の種類平均額最大額
特殊清掃・原状回復費用約38万円約450万円
残置物処理費用(遺品整理)約24万円約178万円
合計約60万円約320万円超

発見が遅れるほど、においや汚れが広がり費用はふくらみます。茨城県の物件は間取りが広いケースも多く、費用が平均を超えることも珍しくありません。

さらに「事故物件」となると、次の入居者が決まるまでの空室期間の家賃損失や、募集時の家賃値下げによる損失も発生します。


「費用は誰が払うの?」という素朴な疑問から

費用の支払い責任は、次の順番で請求していきます。

  1. 故人の遺産・保険金(本人が生命保険や家財保険に入っていた場合)
  2. 法定相続人(子ども・親・兄弟など)
  3. 連帯保証人
  4. 家賃保証会社(加入していれば)
  5. 大家さん自身

問題になるのは⑤のケースです。相続人が相続放棄をしたり、連帯保証人と連絡がとれなかったりすると、最終的に大家さんが費用を全額負担しなければならない、という事態になります。

「そんなことが本当に起きるの?」と思われるかもしれませんが、現実にはよくあることです。特に茨城県の地方エリアでは、入居者の親族が遠方に住んでいるケースや、身寄りのない方が多く、相続放棄されるリスクがあります。

さらに茨城県特有の深刻な問題として、『敷地内に残された故人の車やバイク(放置車両)の撤去』があります。ご遺族が相続放棄をした場合、勝手にレッカー移動もできず、駐車場が何ヶ月も潰されることになります。こうした『車両撤去の弁護士費用や処分費』が特約で落ちるかどうかも、茨城の物件経営では極めて重要なチェック項目です。

だからこそ、事前の保険加入が大切なのです。


「家主費用・利益補償保険(家主費用特約)」とは?

これは、大家さんが加入している火災保険に特約としてつける保険です。

賃貸住宅の室内で入居者が孤独死・自殺・犯罪死で亡くなった場合に、大家さんが負担することになる次の費用を補償してくれます。

補償される主な費用

① 原状回復・特殊清掃費用 遺体の腐敗による汚損を除去する特殊清掃、床・壁・天井の張り替え、消臭・除菌にかかる費用が対象です。1回の事故につき最大100万円(保険会社によって異なります)が支払われます。

② 遺品整理費用 室内に残された故人の荷物を整理・処分する費用も含まれます。通常の火災保険の「破損・汚損」補償では遺品整理はカバーされないことが多く、この特約の大きなメリットのひとつです。

③ 家賃収入の損失 孤独死によって部屋が「事故物件」となり、空室期間や家賃の値下げが生じた場合にも補償されます。補償期間は保険会社によって3ヶ月〜12ヶ月が一般的です。

保険会社ごとの名称の違い

  • 損保ジャパン:「事故対応等家主費用特約」
  • 三井住友海上:「家主費用特約」
  • 東京海上日動:「家主費用補償特約」

呼び名は違っても、補償の中身はほぼ同じです。ご自身の保険証券を確認してみてください。


保険を使うための条件をチェックしよう

保険金を受け取るには、いくつかの条件があります。事前に知っておくと安心です。

主な条件と注意点

「家賃収入特約」とのセット加入が必要 家主費用特約は、単体では加入できません。原則として「家賃収入特約(家賃損失補償)」とセットで契約する必要があります。現在の保険証券を確認し、この特約がついているかどうか確認してみてください。

孤独死は「物的損害を伴うもの」に限る 孤独死の場合、室内に汚損・腐敗などの物的損害が発生していることが条件となっている保険会社が多いです。発見が早く、損傷が少なかった場合は対象外になることもあります。

居室内での死亡が原則 廊下・階段・共用部分での死亡は対象外になる場合があります。

孤独死発見日から90日以内に賃貸借契約が終了していること 発見から時間が経ちすぎると、条件を満たせなくなる場合もあります。早めの手続きが重要です。


実際の手順:孤独死が起きてから保険金を受け取るまで

慌てずに、一歩ずつ進めていきましょう。

STEP 1|警察への連絡・現場の保全

孤独死が発覚したら、まず警察に連絡します。警察が現場検証を行い、死因を確認します。この段階では、室内に手を加えないようにしてください。

【プロからの重要アドバイス:ここで絶対に焦って業者を呼ばないでください】 孤独死現場で大家さんが一番やってしまう失敗が、「警察に『早くどこか業者呼んで片付けてよ』と急かされ、スマホで一番上に出てきたよくわからない業者をその場で呼んでしまうこと」です。 警察は業務上、早期の搬出を求めますが、業者の指定や料金の保証はしてくれません。ここで焦って「一式150万円」などのボッタクリ業者を呼んでしまうと、あとから保険会社に「金額の根拠がない」と否決され、全額大家さんの自腹になるトラブルが多発しています。 警察の検視が終わるタイミングで、まずは私たちToDo-Companyにお電話ください。現場の保全、警察との引き継ぎ、保険申請用の初期写真の撮影まで、すべて私たちが盾になって代行します。

保険申請用に撮影

STEP 2|保険会社・代理店への連絡

警察の確認が終わったら、なるべく早く保険会社または担当代理店に連絡します。時間が経つと証拠が失われたり、手続きの期限を過ぎたりすることがあります。

連絡時に伝えること

  • 発見日・死亡推定日
  • 死因(病死・孤独死であること)
  • 室内の状況(汚損の有無・程度)
  • 物件の所在地と部屋番号

STEP 3|特殊清掃業者に見積もりを依頼

保険会社の了承を得てから、特殊清掃業者に書面での見積もりを依頼します。口頭ではなく、品目ごとに費用が明記された見積書をもらうことが大切です。これが保険金請求の根拠書類になります。

茨城県内で業者を選ぶポイント

  • 見積書が細かく明示されているか(「一式」の業者は要注意)
  • 消臭・除菌まで含むプランか確認する
  • 追加料金が発生しないよう「総額保証」があると安心

STEP 4|必要書類を揃えて保険金を請求

保険会社から指定された書類を揃えて請求します。主な必要書類は次のとおりです。

書類入手先
保険金請求書(所定様式)保険会社から取り寄せ
死亡診断書または死体検案書のコピー警察・医療機関
賃貸借契約書のコピー手元にあるもの
特殊清掃・原状回復の見積書・領収書清掃業者
遺品整理の見積書・領収書整理業者
物件の写真(作業前・作業後)大家さん自身で撮影
家賃損失を証明する書類賃貸借契約書・通帳など

📷 現場写真は必ず撮っておきましょう 清掃前・清掃中・清掃後の写真を残しておくと、保険会社の審査がスムーズになります。一眼カメラでなくてもスマートフォンで十分です。

撮影するときの最大のコツは、部屋全体の写真だけでなく『体液や血液が、床のどの深さ(下地・ジョイント部分)まで染み込んでいるかの接写』を必ず残すことです。表面を拭き取ったあとの写真では、保険会社から『ただの拭き掃除で済む汚れ』と判断されて特約が否決されることがあります。 ※凄惨な現場をご自身で撮影するのがお辛い場合は、無理をなさらないでください。当社のスタッフが保険会社の審査基準に完全に合わせたアングルで、専用撮影を行います。

STEP 5|保険会社の審査・保険金の受け取り

書類が揃ったあと、保険会社が審査を行い、問題がなければ指定口座に振り込まれます。通常2〜4週間ほどかかります。


まだ保険に入っていない大家さんへ

「うちはまだ特約をつけていなかった……」

そう気づいたとき、焦る気持ちはよくわかります。でも、今からでも十分間に合います。選択肢は、ちゃんとあります。


まず、今の火災保険を見直してみてください。

すでに加入している火災保険に、家主費用特約を追加できる場合があります。更新のタイミングを待たなくても、途中から特約を足せることも多いので、まずは担当代理店に「追加できますか?」と聞いてみるだけでOKです。


月々300円台から備えられる「孤独死保険」もあります。

少額短期保険と呼ばれる、孤独死に特化した保険です。月額280〜390円程度という手軽な保険料で、原状回復費用を最大100〜300万円まで補償してくれます。「大きな保険の見直しはちょっと……」という場合の入り口として、とても利用しやすい選択肢です。


家賃保証会社のプランも、確認してみる価値があります。

入居時に家賃保証会社を利用している場合、プランによっては孤独死の原状回復費用を最大50万円程度まかなえるものもあります。契約書を引っ張り出して確認してみてください。意外と備えができていた、というケースも少なくありません。


どれかひとつではなく、組み合わせるのがいちばんの安心です。

たとえば火災保険の特約(最大100万円)と家賃保証会社の補償(最大50万円)を重ねるだけで、孤独死にかかる平均的な費用はほぼカバーできます。完璧じゃなくていい。『重ねて備える』という発想が、大家さんの経営を守ります。もし『自分の物件の契約書だとどうなるの?』と不安であれば、いつでも私たちがチェックをお手伝いしますので、お気軽にお声がけくださいね。


大家さんひとりで、抱え込まないでください。

孤独死が起きたとき、大家さんが感じるのは費用の不安だけではないはずです。「なぜもっと早く気づけなかったのか」「もし見に行っていたら」そんな気持ちを、ひとりで抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

まず、あなたのせいではありません。

そして、費用のことは、正しい手順で進めれば、保険で多くをカバーできます。ひとつひとつ、一緒に整理していきましょう。


この記事でお伝えしたこと

孤独死の原状回復費用は平均60万円。相続人が見つからないと、最終的に大家さんの負担になってしまうことがあります。だからこそ、「家主費用・利益補償保険」の存在を知っておいてほしいのです。特殊清掃・遺品整理・家賃の損失まで、まとめてカバーしてくれる心強い保険です。

補償を受けるには「家賃収入特約」とのセット加入が必要です。現場写真と見積書・領収書を手元に残しておくこと、それだけで申請がずっとスムーズになります。まだ加入していない場合も、少額短期保険や家賃保証会社との組み合わせで備えられます。


いざというとき、「あそこに電話すれば大丈夫」と思える場所が、ひとつあるだけで、気持ちがずいぶんちがいます。

茨城県内で孤独死の特殊清掃・消臭・原状回復でお困りのときは、どうかひとりで悩まず、まず私たちにお電話ください。現地の確認から見積もりまで無料で対応しています。保険申請に使う書類づくりも、いっしょにサポートします。

あなたの大切な物件を、もとの状態に戻すお手伝いをさせてください。


本記事の保険に関する内容は一般的な情報をまとめたものです。補償の詳細・条件はご加入の保険会社・ご契約内容によって異なります。詳しくは担当代理店にご確認ください。

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