「においの見える化」は、ToDo-Companyが当社が現場で磨いてきた手法です。
臭いは目に見えません。だから私たちは、孤独死の現場の臭いを数値にして、作業前から作業後まで、関係する方に見ていただいています。

孤独死の特殊清掃で、一番むずかしいのは「どこまでやれば終わりか」を決めることです。作業をする側が「もう臭わない」と言っても、大家さんやご遺族が「まだ臭う気がする」と感じることがあります。
この記事では、当社が考え出した「においの見える化」とは何か、なぜ必要なのか、どのように行うのか、そして数値で確認することの限界も含めて、お伝えします。
目次
結論:臭いは「感覚」ではなく「数値」で完了を確認する
「においの見える化」とは、臭気測定器で臭いの強さを数値にし、作業前、作業中、作業後の変化を、依頼された方にそのままお見せする取り組みです。「臭いが取れたと思います」ではなく、「作業前は測定上限を超える数値でしたが、今は0です」と、根拠を持って言える状態をつくります。
「においの見える化」とは
孤独死の腐敗臭は、人の鼻でしか判断できないものだと思われがちです。しかし、腐敗臭専用の臭気測定器を使うと、臭いの強さを「臭い強度」という数値で表せます。当社では、この数値を使って、次のことを行っています。
- 作業前に測る。現場の臭いが、どれくらい強いのかを把握します。
- 作業中に確認する。脱臭が進んでいるか、原因箇所が残っていないかを見ます。
- 作業後に測り、完了を確認する。あらかじめ決めた基準に下がっていることを確かめます。
- 数値と経過を、関係する方にお見せする。大家さん、ご遺族、管理会社が、ご自身の目で確認できます。
なぜ、臭いを数値にする必要があるのか
人の嗅覚には個人差があります。また、同じ空間に長くいると、臭いに慣れてしまう「順応」も起こります。作業をする側が「もう臭わない」と感じていても、初めて部屋に入る方にとっては、まだ臭うことがあります。
この食い違いが、大家さんやご遺族の不安になります。「本当に消えたのか」「次の入居者が入って大丈夫か」を、誰も確かめられないからです。数値であれば、立場の違う方が、同じ基準で確認できます。
なぜ、当社はこの手法を考えたのか
当社は、25年以上、孤独死の現場で特殊清掃を続けてきました。その中で、「作業が終わったのに、安心してもらえない」という場面に何度も向き合ってきました。
臭いは、作業をした私たちが「消えました」と言うだけでは、伝わりません。だから、誰もが確かめられる形にしようと考えました。それが「においの見える化」です。
実例:笠間市の現場で、臭い強度「999以上」から「0」へ

茨城県笠間市のアパートで、60代の男性が玄関を入ってすぐの場所で亡くなり、発見まで約3週間かかった現場です。作業前の臭い強度は、測定の上限を超える「999以上」でした。
床板を撤去し、床下まで洗浄して、安定化二酸化塩素による消毒、医療用酸素を使った高濃度オゾン脱臭、無光触媒の施工を行いました。そして、最終的に臭い強度を「0」まで下げ、数値と経過を、大家さんと故人のお姉様にご覧いただきました。
お二人は、数値を見て、最終的に安心してくださいました。作業の詳細と費用は、笠間市の孤独死特殊清掃の事例をご覧ください。
「においの見える化」が役に立つ場面
- 大家さん:次の入居者を迎えてよいかの判断材料になります。近隣や入居希望者から聞かれたときに、説明の根拠になります。
- ご遺族:故人のお部屋が、きちんと元の状態に戻ったことを、ご自身で確かめられます。大家さんや管理会社との話し合いも、数値を共有しながら進められます。
- 管理会社:オーナー様への報告や、引き渡しの記録として使えます。
- 保険の請求:見積書・写真・作業報告書とあわせて、作業の裏付けとして使える場合があります。使えるかどうかは、保険会社と契約内容によります。
数値の限界と、見える化だけでは足りない理由
「においの見える化」は、万能ではありません。正直にお伝えしておきます。
- 測定は「結果を確認する手段」です。臭いの原因である体液の浸透箇所を見つけて、取り除く作業が先にあります。床板の撤去や床下の洗浄など、原因への対応が不十分なままでは、一時的に数値が下がっても、後日、臭いが戻ることがあります。
- 測定した場所の臭いを示します。測っていない場所までは、わかりません。どこで、どのタイミングで測るかが大切です。
- 人が感じる臭いと、数値は完全には一致しません。数値が0でも、気になる場合はご相談ください。
万が一、お引き渡し後に臭いの戻りが気になる場合は、ご連絡ください。原因箇所を再確認し、必要な範囲での再施工をご相談します。
測定の仕組みや、数値の見方は、孤独死の特殊清掃で行う臭気測定とはで解説しています。当社の消臭技術は、独自の消臭技術のページをご覧ください。
業者に確認してほしい4つの質問
臭気測定器を使うと言う業者は、ほかにもあります。大切なのは、使い方の中身です。見積もりのときに、次の点を聞いてみてください。
- 測定は、作業の前と後の両方で行いますか。作業後だけでは、変化がわかりません。
- 複数の場所で、測定しますか。1か所だけでは、ほかの場所の臭いが残っていても気づけません。
- 測定結果を、見せてもらえますか。写真や書面で残りますか。後から確認できる記録があるかを確認します。
- 数値が基準に届かないときは、どうしますか。追加の作業の内容と、費用の扱いを、事前に聞いておくと安心です。
よくあるご質問
「においの見える化」は、追加料金がかかりますか?
臭気の測定は、特殊清掃の作業の一部として行っています。見積もりの内訳については、現地調査のときにご説明します。
臭い強度の「999」とは、どういう数値ですか?
当社が使っている測定器で表示される、臭いの強さの数値です。999は測定の上限で、「999以上」は、上限を超える強い臭いだったことを示します。強い腐敗臭の現場では、この上限に達することがあります。
数値が0になれば、臭いは二度と戻りませんか?
測定した時点での臭いを示すもので、将来を保証するものではありません。原因となる汚染の除去と、脱臭を組み合わせて行うことで、戻りを防いでいます。万が一、戻りが気になる場合は、ご連絡ください。
立ち会えない場合でも、数値を確認できますか?
遠方にお住まいの場合は、お電話やメールなどでやり取りして、確認していただく方法をご相談できます。具体的な方法は、状況に合わせてご案内します。
お問い合わせ
「本当に臭いが消えるのか、不安」という段階でも構いません。現地調査・お見積りは原則無料です。茨城県・東京都を中心に対応しています(対応エリア)。
