特殊清掃ブログ

特殊清掃はどんな仕事?仕事内容と向いてる人、向いてない人

Special Cleaning

特殊清掃の仕事は、お部屋で亡くなっていて誰にも発見されず遺体が腐敗して床などに流れてしまった体液を洗浄したり消毒したり、ウジやハエなどの害虫を駆除したりするお仕事です。そのほかにも発見まで日数が経過してしまうと死臭と言われる強烈な臭いが部屋中についてしまうために消臭剤や機材を用いて亡くなっていたお部屋の原状回復をすることが特殊清掃となります。

特殊清掃はどんな仕事なの?

誰にも発見されることなくひとりお部屋で死亡している孤独死の特殊清掃は誰もがかんたんにできるものではありません。腐敗が進行すれば無数のウジやハエが部屋中を縦横無尽に飛び回り、安易に部屋に入れば耳の穴や鼻の穴をめがけて飛んでくる。

腐敗した肉片や便などに触れたハエが窓の隙間から外へでて他人へ触れてしまえば大腸菌が感染してしまうこともあります。便に触れてしまったハエはもしかすると腸管出血性大腸菌(0-157)の感染症をまき散らしてしまうことも。

まずは、お部屋のドアを開けると外に出ようとするハエの駆除をしなければならない、殺虫剤で攻撃してくるハエを撃退する。入口のドアの隙間からホースを突っ込んで殺虫剤を噴霧するのだ。

その次に、ドアから部屋に入り部屋全体に飛び回っているハエを撃退する。人間を食べているハエは通常のイエバエとはちがって殺虫剤をかけても生命力がつよくブンブンと羽を震わせてしばらくは死なない。

ようやくハエを殺虫し終わったころに次なる難関は、死臭の臭いだ。死臭は普通のマスクをして部屋に入ると思わぬ感染症に至ってしまうこともある。

感染症の一部して、原因不明で亡くなった場合故人が亡くなる前に結核(けっかく)を発症していたかもしれないこと。もしも、結核を発症していれば空気感染となる。

そのため、空気感染を防ぐためにも防毒マスクを着用し除菌を開始する、もちろんその時に便なども触ると0-157感染の心配もあるので消毒を施してから部屋に滞留する。

マスクと防護服(ヤッケ)と長ぐつは入室時のセット用具となりますが、除菌液も同時に噴霧しながら部屋に入るために4点セットが必要になります。

もしも、入室前に監察医務院ではっきりとした病名が出ている場合には軽装にはなりますが、不明の場合には除菌が終わるまでは必要な4点セットになります。

床に張り付いた遺体

夏場であれば腐敗は最短で2日には始まります、冬は乾燥していて寒い分腐敗は1週間以上たってから始まりますがどちらもきれいになくなっているわけではありません。

警察の隠語で水死体の場合は青鬼、腐乱死体は赤鬼と呼ばれていることもありますが、孤独死は家の中のどこで亡くなるといった決まりはありません。浴槽の中で失神してそのまま水死体になったり、床の上で倒れて腐乱状態になっていたり、ベッドや布団の上で腐乱状態になっていたり、どこで亡くなるかは状況次第になってしまいます。

ただし、床上で亡くなっている遺体跡をみるとこれまで玄関のほうへ助けを呼ぶように亡くなっていた遺体跡があるため、周りが気付ければ早い段階で何かしらできたのではないかと思ってしまう。

床に倒れて何週間も発見されない場合には遺体が床板にへばりついてしまうこともあるため、頭皮や頭髪がついたまま置いてあったり肉片と皮が床に張り付いてしまっている場合がほとんどです。

その肉片は皮スキと呼ばれる(ヘラ)で柔らかくしてから床から削り取っていきます、その際には故人の遺体跡を直視することになるので臭いと目に入ってくることで吐いてしまうこともあります。

遺体は腐敗すれば溶けていくようになり、ウジが食べきってしまえば白骨状態になってしまいます。腐敗途中で肛門から便が漏れてきてそこに強力な大腸菌が発生したり、腐敗して発酵してしまい強烈な死臭を放ってしまいます。

死臭のする部屋に3分もいれば衣類に臭いが付着したり夏であれば毛穴などに入り込んだりしてしばらくは死臭の残像臭と一緒に暮らす日々を過ごすことになります。

特殊な清掃物

特殊清掃で目に入ってくるものはどのようなものがあるのでしょうか、そしてその衝撃に耐えきれないことは何なのか?

  • 遺体跡の赤黒い後と肉片
  • 腐敗した場所から匂う腐敗臭
  • 遺体を食べた生きているウジ虫
  • 成虫になった凶暴なハエ
  • 故人が遺した遺品

警察が部屋に入って遺体を搬送した後に遺体を直接的に見ることはありませんが、遺体の回収しきれなかった一部は見てしまうことがあります。頭皮が丸ごと床に張り付いていたり遺体があった場所の毛布を移動したらその下から無数のウジ虫がうごめいているなど。

部屋に入って探し物をしようとしたら耳元にハエがブンブン音を立てて威嚇してきたり、鼻の内側の粘膜にこびりついてしまう脳を驚かすほどの死臭など一般の方が無防備で部屋に入るとそのようなことを感じたりします。

もちろん、普段見ない光景が目の前にあるわけですのでその衝撃力は想像以上の現実そのものの状況となるわけです。

そういった光景を目にすれば誰であってもその衝撃には耐えられず、見たくないと思うことは特別なことではありません。

ハエは殺虫剤で撃退することができますが、ウジに関しては殺虫剤ではなかなか死なないために熱湯がいちばんの方法となります。

特殊清掃に向いている人

孤独死の特殊清掃に向いている人は、

  • 正義感があり他人を身内と思える人
  • 困っている人をほおっておけないひと
  • 自分が人のために何かできるか思いやりのある人

孤独死というのは誰しもが突然亡くなるケースです、その時に遺族はどうすればいいかパニックに陥ってしまうことがあります。業者として寄り添うならばきちんとした手法でお部屋を明け渡せるまでの施工が伴われてきます。

身内ではできない特殊な清掃を責任感を持って真摯に取り組むことができなければ遺族は依頼した意味さえも見いだせなくなってしまい余計に悲しくなることございます。

特殊清掃に向かない人

  • 面白そうだから短期のバイト感覚でいる人
  • 「儲かる話」に釣られて参入した業者
  • 完全脱臭ができない知識の人
  • 本業を持っていて副業感覚でやる業者
  • ひとへの思いやりがない人
  • 特殊清掃をネタにする人

特殊清掃に向かない人の身内でも経験することがあるかもしれない孤独死の特殊清掃ですが、この中で「儲かる話」に乗っかって参入する業者のなかで成功する人はほぼいません。

儲かる話で参入する人は必ずといっていいほど悪事を働くようになります。人の家であるにもかかわらず金品がでてきたらそのまま持ち帰ってしまったり、人へのやさしさがないため困っている遺族へ「オプション」や「追加料金」などの過剰請求をしてきます。

現実的には、本当にそのような業者が存在する業界ではありますが、専門と兼業の業者で大きく差があることは確かになっています。もちろん施工する内容も違いがでてまいりますので依頼する側の選定の目は持つことが必要になります。

特殊清掃と遺品整理

特殊清掃は遺体跡の清掃だけではなく、故人が遺した遺品の処分もあります。人が一生暮らした遺品の中から形見となる物や手続きの際に必要なものを探し出していく作業、形見にもならず役目を終えたものの処分など。

遺体があった場所だけの清掃から遺品整理と処分、そして一棟丸ごとのハウスクリーニングと脱臭処理といった多くの工程が存在いたします。

最後まで責任をもって遂行しなければ臭いが残ってしまったり不十分な清掃で明け渡し時の大家さんとのトラブルに発展してしまったりいたします。

主なトラブルと言えば、清掃や脱臭の不十分さによる近隣が引越してしまったことやその後のリフォーム、新しい借主が見つかるまでの空き室期間などの大家さんから遺族へ対しての請求問題です。

業者の中途半端な施工によって大家さんから丸ごと遺族へ請求されれば当然に「払えない」ということで争いに発展することが多々ございます。それは、丸ごとリフォームしようとする過剰な請求が根本的な原因です。

遺族の立場と大家さんの立場を考えて施工できる業者であればよいのですが、副業感覚の業者では自分の利益しか頭になくフォローが充実していないためトラブルに発展してしまうケースが年々増加傾向にあります。

そのようなトラブルにならないために入念な清掃が求められる現場であって、「家の掃除」程度のことでは務まらないのが特殊清掃の仕事です。

全体的な清掃が終われば脱臭処理に向けて準備をします。

手作業で壁や天井を丁寧に洗浄して、それが終わったら壁や天井を抗菌コーティングして湿度や温度の調整をしながら最終的にオゾン脱臭機を使用して空間に浮遊している菌を滅菌していきます。

オゾン脱臭機は、ただ単に部屋においてスイッチを入れればいいわけではなくきちんと湿度や温度、空調管理をしなければ最大の効果を発揮することはなく、オゾンを炊きすぎれば半減効果となり本来の効果を発揮しなくなってしまいます。

そのためにオゾンに対しての知識も必要で、臭いの脱臭に関する数値的観測も行わなくてはなりません。あくまでもオゾン脱臭機は空間の酸化作用効果で滅菌する工程ですが、最終工程まで持っていくには手作業で丁寧に洗浄を繰り返していくことが必要になります。

特殊清掃をしていてよかったこと

孤独死の特殊清掃は誰にでもできる仕事ではなく自分自身との自問自答を繰り返しながら人の最後を見る仕事になります。きれいな姿で病院でなくなったのではなく、腐敗してしまった後のお部屋で生きてきた故人の痕跡を探したりすることですが清掃を終えてよかったこともございます。

それは、「人の支えになれたこと」

よく人の役に立ちたいという人がいますが、それは「自分の想い」であって初心者の頃に本当にやくにたてるのかどうか?参入の動機はそのように思っている人がおおいのですがほとんどの人は何もできなくなって自信を無くしてしまいます。

もし、そのように思うのならばまずは「人の支えになる」と思ってください。一生懸命仕事をやっている姿や思っていることなどが遺族の支えになれるのです。

何よりも人とひとの仕事なので気持ちは大切にしてほしいなと思っています。

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追伸

あなたが「何かを選ぼう」と思ったとき、どれくらい時間をかけて選びますか?

3時間? 3日間? 3週間?

もし、その選択が満足できるものであれば、できるだけ早く選択を決意したほうが、あなたの大切な時間が救われます。
しかし、私たちは選択に時間をかけてしまいます。

なぜ、時間をかけてしまうのでしょう?

その理由はカンタンです。
ご依頼者さまの背中を押してくれる確かな情報が少ないからです。

背中を押してくれる情報が少ないからこそ、

「本当にこの選択でいいのだろうか」 「この選択で後悔しないだろうか」

ということが頭をよぎってしまうのです。

では、そんなことが頭をよぎらないくらい、ご依頼者さまが求める確かな情報が十分に集まったサイトがあればいいのではないか、 私たち遺品整理クリーンサービスはそう考えました。

私たちクリーンサービスは、遺品整理業界における【情報の届け方】を本気で変えたいと思っています。

ですので、遺品整理の情報がどこよりもたくさんあって、しかも透明性のある作業画像とホームページの信頼性を重視してご依頼者さまに発信しています。

遺品整理業者でひとくくりにしてしまうとどこも一緒になってしまいます、しかし経験のない会社やご遺族に与えられたご用命にしっかり応えられる会社は数社しかございません。後悔しない選択はどこにもない情報を発信し、少しでもご遺族に貢献できる業者を選択することです。

クリーンサービスとの出会いが、ご遺族にとって確かな選択となることを願っています。

  • この記事を書いた人

増田 祐次

2000年に遺品整理・孤独死の特殊清掃専門の遺品整理クリーンサービスを創業、2010年に株式会社ToDo-Company として法人化し専門チームの孤独死清掃本部を設立、遺品整理人を育成している。「遺品整理人®︎商標登録:第5967866号」 受賞歴:銀賞 2018 NEW YORK FESTIVAL LONELY DEATHS (孤独な死) ザ・ノンフィクション「孤独死の向こう側 ~27歳の遺品整理人~」視聴率歴代7位

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