会社概要

遺品整理クリーンサービスのストーリー

遺品整理クリーンサービスが創業したのは、2000年10月。当時はまだ「遺品整理」や「特殊清掃」という言葉は、一般には知られていませんでした。
当時は「家財整理」や「訳あり物件の清掃」と呼ばれることが多く、いまのように業種として認知されるには、長い時間と理解の積み重ねが必要でした。

20年以上この仕事に携わってきた私たちは、その変遷を肌で感じてきました。
「遺品整理業者」として名乗ることが、今では当たり前になっていますが、創業当初は表立って言える仕事ではなく、偏見や誤解も多くありました。

実際、創業から10年間は法人化せず、個人事業として活動していました。
遺品整理の仕事をしていると話せば、「縁起が悪い」「そんな仕事をするなんて罰ゲームのようだ」といった、心ない言葉を投げかけられることも少なくありませんでした。

そうした背景から、当時は会社名に「遺品整理」という言葉をあえて使わず、
「株式会社ToDo-Company」という中立的な名称を掲げて活動していました。

それでも私たちは、亡くなった方を尊重し、ご遺族の負担を少しでも軽くしたいという思いを胸に、現場ひとつひとつに丁寧に向き合い続けてきました。

遺品整理という仕事が、ようやく社会的に理解されるようになった今、私たちは創業時の想いを忘れることなく、これからも「真心」と「誠実」を両立するサービスを提供してまいります。

私たちスタッフや経営者は、常に「遺族と故人のお役に立ちたい」という想いで遺品整理に向き合ってきました。
それにもかかわらず、「なぜ生きている人間がそんな仕事をするのか」「縁起が悪い」などと、心ない言葉を浴びることも少なくありませんでした。

そうした言葉に、幾度となく心を痛め、悩み、時には涙をこらえながらも、私たちはこの仕事を続けてきました。

それでもなお、私たちを支えてくれたのは、ただ一つの信念――
「遺族と故人のために役に立ちたい」という真摯な想いでした。

遺品整理クリーンサービスは、たった一人から始まりました。
そこにもう一人が加わり、二人となり、さらに「遺族のために何ができるか」を追い求める中で仲間が増え、気づけば5人に。
「他の業者がやらないことをやろう」と挑戦し続け、今では12人のスタッフが共に働いています。

ここまで続けてこられたのは、苦楽を共にしてきた仲間たちがいたからこそです。
そして、時には厳しい言葉に心が折れ、業界を離れていったスタッフたちの真摯な仕事ぶりと貢献も、今の私たちの礎となっています。

私たちはこれからも、その思いを忘れずに、遺品整理という仕事の価値を社会に伝え続けてまいります。

月日が流れ、何十年という時を経て再び当社に戻ってきてくれたスタッフもいれば、現在は全く別の業種で新たな人生を歩んでいるスタッフもいます。

しかし、どのような形であれ、亡くなった方の遺品整理という仕事に真摯に向き合ってくれた仲間は、私たちにとってかけがえのない存在です。
現在現場で働いてくれているスタッフはもちろんのこと、過去に共に働いたスタッフの一人ひとりが、私たちクリーンサービスの宝だと心から思っています。

ありがたいことに、いまでも本業の仕事が休みの日に当社の現場に協力してくれる元スタッフもおり、遺品整理や特殊清掃の作業に一緒に取り組んでくれています。
それぞれの立場や時間の中で、「ご遺族のために」という想いが変わらず続いていることに、深く感謝しています。

女性スタッフの活躍と業界への発信

展示会当社ブースにて

創業当初は男性スタッフが中心の体制でしたが、年数を重ねる中で、女性スタッフが現場でも積極的に活躍するようになってきました。
男性と女性がそれぞれの特性を活かしながら協力することで、遺品の取り扱いにおける正確性や対応の丁寧さがより一層向上したと実感しています。

また、私たちは業界の枠を超えて、「人の死後の仕事」を正面から社会に伝えるための取り組みも行ってまいりました。

たとえば、葬祭業の展示会では、従来はなかなか受け入れられなかった“死後の清掃や整理”という仕事に対し、第1回目の開催から参加のお声がけをいただきました。
そこで私たちは、孤独死の現場を題材に、生前どのように暮らしていたのか、そしてどのような最期を迎えたのかを、写真やミニチュアで表現する展示を行いました。

この取り組みは、遺品整理業界としても前例のないものでしたが、多くの来場者の方々から、賛否両論を含めた貴重なご意見を頂戴しました。

私たちはこの活動を通じて、人の死を見つめ、伝えることは決して無駄なことではなく、故人の生き様を通して現代を生きる私たちが学び、次の世代に伝えていくべき「知恵」や「尊厳」なのだと改めて感じました。

その思いを胸に、スタッフ全員で力を合わせ、故人の生きた証を社会に伝える取り組みをこれからも続けてまいります。

遺品整理インタビュー
メディア取材

創業当初の想いを大切にしながら、今では遺品整理と特殊清掃の専門業として多くのご依頼をいただいております

社会への広がりと使命感

私たちの取り組みは多くの反響を呼び、各種メディアからの取材が絶えない日々となりました。

これまで、「人の死」について語ることは、どこかタブー視される傾向がありました。
しかし、誰にも看取られずに亡くなっていく命の現実が社会に認識されはじめたのは、阪神・淡路大震災が発生したあたりからだと私たちは感じています。

多くの方が突然の災害によって大切な家族を失い、「人の命の重み」や「記憶をたどることの大切さ」を実感した出来事だったと思います。
それは、遺品の中に故人の人生の手がかりを探し、そこから生きた証や日常を感じ取り、遺族に伝えていくという、私たち遺品整理の仕事の本質にも重なる部分です。

私たちは、故人がどのように暮らしていたのかを遺品からひも解き、可能な限りの情報を遺族のもとへ届けることを使命のひとつと捉えています。
それは、ただの整理作業ではなく、ご家族が思い出と向き合う大切な過程を支える「心の橋渡し」でもあります。

また、ある女性スタッフが作成した、孤独死をテーマにしたミニチュア作品も話題を呼びました。
実際の現場を再現したものではなく、スタッフの心の中で構築された空間でしたが、そこには“見えない死”を可視化する力がありました。

このミニチュアは、人の死や孤独の現実を伝える「新しい対話のツール」として多くの方に受け止められ、
これからの時代に私たちがどう命と向き合っていくべきかを考える、ひとつのきっかけとなったのです。

創業からの想い

今から23年前、まだ世の中に「遺品整理」や「特殊清掃」といった言葉が浸透していなかった時代に、私たちは「人が亡くなった後を片付ける仕事」を創業しました。

当時は現在のようにこの仕事が広く理解されておらず、職業を人に話すと避けられたり、「縁起が悪い」「呪われそう」「気味が悪い」など、心ない言葉をかけられることも少なくありませんでした。

それでも、「ご遺族のために、何かお役に立ちたい」という一心で仕事に向き合ってきましたが、創業から10年目の頃、あまりにも大きな偏見や批判の声に心が折れかけたことがありました。

毎日どこかで否定され、自分の仕事に自信が持てなくなり、家に帰ってはお酒の量が増え、体調にも支障をきたすようになっていたのです。

そんな中、ある日、世界的な海外のニュースメディアが私たちの仕事に注目してくれました。
そのプロデューサーは、私たちが日々取り組んでいる作業を「世界でもかけがえのない仕事」と紹介し、世界中の人々にその価値を伝えてくれたのです。

この報道をきっかけに、私たちの仕事は「遺品整理」という名のもとに、少しずつ世間に受け入れられ、理解されるようになっていきました。

当時のあの言葉と出来事が、いまも私たちの心の支えになっています。どれほど困難があっても、「人の死と真摯に向き合う仕事」は、決して否定されるものではないと信じています。。

仲間との歩みと、これから

その後、私たち遺品整理クリーンサービスは法人化し、「誰かがやらなければならない」という想いをスローガンに掲げ、「株式会社ToDo-Company」として再出発をいたしました。
たった一人で始めたこの仕事も、時を経て、かけがえのない仲間たちと出会うことができました。

中でも、女性スタッフの活躍はとても印象的でした。創業当初は男性ばかりの現場でしたが、私たちはいち早く女性の採用を進め、活躍の場を積極的に広げてきました。
その取り組みは次第に注目を集め、さまざまな報道機関で女性スタッフが取り上げられるようになり、「遺品整理」という仕事の社会的な理解も少しずつ定着していったのです。

私たちの活動に大きな転機を与えてくださったのが、ある海外のニュースプロデューサーでした。彼は、私たちの仕事を「世界でもかけがえのない仕事」と紹介し、世界へ発信してくださいました。
残念ながら、その取材が彼にとって最後の仕事となってしまいました。彼は若くして亡くなり、2回目の取材は叶いませんでしたが、彼の「クリーンサービスをもっと追いかけてほしい」という想いは、今も私たちの中に息づいています。

人の命はいつ終わるか分かりません。だからこそ、私たちは「誰かがやらなければならない」この仕事に真剣に向き合い続けています。
私たちのスタッフは皆、身内を亡くした経験を持っています。だからこそ、ご遺族の気持ちに少しでも寄り添える自信がありますし、他人事ではない気持ちで現場に立っています。

「縁起が悪い」と言われたこともありました。けれど、同じ志をもった仲間がいたからこそ、今の私たちがあります。
また、私たちの想いに共感し、提携してくださっている企業の皆様にも、仕事の質に対する厳しい要求にも関わらず、共に歩んでいただいていることに心から感謝しております。

今では、堂々と「遺品整理業」と名乗れる世の中になりましたが、振り返れば数えきれないほどの出来事がありました。
もちろん、厳しい言葉を受けたこともありますが、その一方で「ありがとう」「頼んでよかった」と温かいお言葉をいただく機会も多く、スタッフ一人ひとりにとって大きな励みとなっています。

私たちも人間です。時には心が折れそうになることもあります。
それでも、代表が一から積み上げてきた努力や想いにふれ、私たちは再び前を向き、力を合わせてご依頼に応え続けています。

これからは若い世代も仲間に加わり、新たな「遺品整理人」としてご依頼者様のもとへお伺いする機会が増えていくことと思います。

どうか今後とも、変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

企業情報

会社概要 称号株式会社 ToDo-Company(トゥードゥーカンパニー)
サイト名称遺品整理クリーンサービス(屋号)
代表取締役増田 祐次
リサイクルセンター東京都板橋区高島平6-2-5
本店営業所東京都板橋区志村2-27-22
(お客様お申し込みの専用電話です)TEL 0120-973-548
代表電話03-6279-8987
FAX03-6279-8988
資本金3,000,000円
事業内容特殊清掃業|ハウスクリーニング業|遺品整理業|リサイクル業|ファニチャーサービス|収集運搬業|専門サービス
東京都収集運搬許可産業廃棄物収集運搬業(第13-00-152214)
神奈川県収集運搬許可産業廃棄物収集運搬業(第14-00-152214)
千葉県収集運搬許可産業廃棄物収集運搬業(第12-00-152214)
埼玉県収集運搬許可産業廃棄物収集運搬業(第11-00-152214)
一般廃棄物許可業者連携地域の一般廃棄物業者と連携しています
解体事業者登録登録番号 第 5167号
東京都公安委員会  
古物商許可
第305591009319号  
第305562115062号
財団法人家電製品協会家電リサイクル券 取り扱い店 27616
商標登録遺品整理人®  登録 第5967866号
商標登録遺品の棺桶®  登録 第5942739号
商標とは特許庁 https://www.jpo.go.jp/seido/s_shouhyou/chizai08.htm
著書(時が止まった部屋)ISBN-10 : 4562056800
ISBN-13 : 978-4562056804
NEW YORK FESTIVAL2018銀賞受賞UNDERCOVER ASIA: LONELY DEATHS (孤独な死)
公式Twitterアカウント孤独死の特殊清掃・遺品整理クリーンサービス
@i_CleanService
公式Facebookページhttps://www.facebook.com/ihintcs
適格請求書発行事業制度インボイス登録済み
  • この記事を書いた人

この記事を書いた人 増田 祐次

2000年に遺品整理・孤独死の特殊清掃専門の遺品整理クリーンサービスを創業、2010年に株式会社ToDo-Company として法人化し専門チームの孤独死清掃本部を設立、遺品整理人を育成している。「遺品整理人®︎商標登録:第5967866号」 受賞歴:銀賞 2018 NEW YORK FESTIVAL LONELY DEATHS (孤独な死) ザ・ノンフィクション「孤独死の向こう側 ~27歳の遺品整理人~」視聴率歴代7位

2013年8月6日