ご家族を亡くされた直後というのは、悲しみの中で様々な手続きに追われる、とても心が休まらない時期です。特に遺品の整理は、故人様との思い出と向き合う作業でもあり、精神的にも体力的にも大きな負担がかかります。
今回ご紹介するのは、群馬県太田市にお住まいだった65歳の男性のご遺族様からご依頼いただいた、遺品整理とハウスクリーニングの事例です。ご入院からわずか1週間というあまりにも早いお別れの中で、ご家族が抱えていらっしゃった想いと、私たちが現場で感じたことを、できるだけそのままの形でお伝えできればと思います。
目次
故人の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| お住まい | 群馬県太田市 |
| 性別 | 男性 |
| 享年 | 65歳 |
| 死因 | ガン(病死) |
| ご逝去まで | ご入院から約1週間 |
| ご家族構成 | ご長男様ご家族(お孫様あり) |
| 故人様の様子 | お孫様に会うことを何よりの楽しみにされていた |
料金について
今回の作業内容と料金の内訳は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作業内容 | 遺品整理(仕分け・搬出・供養対応)+ ハウスクリーニング |
| 作業日数 | 2日間 |
| スタッフ人数 | 6名 |
| お住まいの状況 | 一戸建て・お部屋数複数(お孫さんのおもちゃ等含む) |
| 料金 | 330,000円(税込) |
料金には、仕分け作業、遺品の搬出、リサイクル品の対応、そして水回りを含めた本格的なハウスクリーニング費用まで、すべて含まれております。
ご遺品整理の料金は、お部屋の広さやお荷物の量、作業人数、そしてハウスクリーニングの有無によって変動いたします。今回はお荷物の量も多く、さらに専門的なクリーニングまで含めた内容であったため、上記の金額となりました。
事前のお見積もりの際には、内訳を明確にご説明し、ご納得いただいた上で作業を進めさせていただいております。

群馬県太田市
太田市(おおたし)は、関東地方の北部、群馬県南東部(東毛)にある人口約22万人の市(群馬県内での人口は高崎市、前橋市に続き3番目に多い)。特例市に指定されている。
ご依頼の経緯、突然のご入院から、わずか1週間で
ご依頼をくださったのは、太田市にお住まいだった男性のご長男様でした。お父様は65歳。ご病気はガンで、発見された時にはすでに進行しており、ご入院からわずか1週間で息を引き取られたとのことでした。
「まさかこんなに早いとは思っていませんでした」
お電話でお話を伺った際、ご長男様はそうおっしゃっていました。ご本人様も、ご家族様も、心の準備が整わないままのお別れだったことがうかがえました。だからこそ、ご自宅に残された荷物と向き合う作業は、想像以上に重いものだったのだと思います。
お父様は、退職後は趣味を楽しみながら穏やかに暮らしていらっしゃったそうですが、何よりの楽しみは、お孫さんに会うことだったといいます。月に一度、ご長男様のご家族が遊びに来る日を、お父様はいつも心待ちにしていらっしゃったそうです。

現地でお伺いした、ご自宅の様子
初回のお打ち合わせでご自宅にお伺いした際、まず目に入ったのは、リビングの一角に置かれたたくさんのおもちゃでした。ブロック、絵本、ミニカー、ぬいぐるみどれもお孫さんのために、お父様がご自身で買い揃えられたものだったそうです。
「孫が来るたびに、少しずつ増えていったんです」
ご長男様は、そうつぶやくように教えてくださいました。お孫さんが遊びに来るたびに、新しいおもちゃが一つ、また一つと増えていく。それはきっと、お父様にとって何よりの幸せな時間だったのだろうと。
壁に目を向けると、お孫さんが描いたと思われる落書きが残っていました。クレヨンで描かれた、少しはみ出した線や、たどたどしい力で描かれたお花の絵。本来であれば「消さなければ」と思うような跡かもしれませんが、ご長男様は「これは残しておきたいんです」とおっしゃいました。
私たちは、その壁の落書き部分については、写真に収めた上で、ご家族様のご希望に沿った形で丁寧に扱わせていただくことにしました。

浴室にまとめられていた、遺品の数々
ご自宅を拝見していく中で、印象的だったのが浴室でした。すでにご家族様の手によって、思い出の品や大切にされていたものが、浴室にまとめて置かれていたのです。
アルバム、手紙、時計、愛用されていた小物類。ご家族様が「これだけは」と選び出し、一箇所に集めてくださっていたその光景から、限られた時間の中でも、できる限りお父様の想いを大切にしようとされたご家族様のお気持ちが、痛いほど伝わってきました。
お仕事を休んで毎日のように自分たちで遺品を片付けた跡、あまりの量の多さに疲労が蓄積していく中でおじいちゃんと孫が楽しく過ごした思い出が現れてくる。
手が止まり、もう自分の手では遺品を処理できない、あまりにも偲びなくて捨てられない気持ち。
私たちの役目は、その一つひとつを乱雑に扱うのではなく、ご家族様が込められた想いごと、丁寧にお預かりすることだと、あらためて気持ちを引き締めました。

ぬいぐるみが、少し寂しそうに見えた
お部屋の中で、特に心に残ったのが、ベッドのそばに置かれていた一つのぬいぐるみでした。お孫さんが以前プレゼントしたものなのか、あるいはお父様がお孫さんのために買われたものなのか、詳しい経緯は伺えませんでしたが、その表情は、どこか寂しそうに見えました。
作業に入る前、スタッフ同士で「このぬいぐるみ、どうしましょうか」と自然と声をかけ合う場面がありました。物として見れば、他の品物と同じ扱いになるのかもしれません。ですが、そこにある「時間」や「関係性」を思うと、簡単に片付けてしまってよいものではないと、誰もが感じていたのだと思います。
最終的には、ご長男様にご確認いただいた上で、ご遺族様のお手元に残していただくことになりました。小さな決断ではありますが、こうした一つひとつの品物とどう向き合うかということこそが、遺品整理という仕事の本質なのだと、私たちは考えています。
作業当日の様子、2日間、スタッフ6名体制で
今回の作業は、スタッフ6名体制で、2日間にわたって行わせていただきました。
1日目:仕分けとお預かり品の整理
1日目は、まずご家族様に立ち会っていただきながら、お部屋全体の仕分け作業からスタートしました。
- 残していただくもの(思い出の品、写真、手紙など)
- ご供養・お焚き上げをさせていただくもの
- リサイクル・買取に回せるもの
- 処分させていただくもの
の4つに分類しながら、一つひとつ丁寧に確認を進めていきました。お孫さんのおもちゃについては、ご長男様たっての希望で、いくつかを記念品として残されることになりました。
浴室にまとめられていたご遺品についても、あらためて一点ずつ内容を確認しながら、ご家族様のご意向を丁寧に伺いました。急いで片付けるのではなく、「これは何ですか」「このお写真はいつ頃のものですか」といった会話を交えながら進めることで、ご家族様にも心の整理をしていただく時間になったのではないかと思います。
壁の落書きについては、写真での記録に加え、可能な範囲でその部分を残す形での対応をご提案し、ご了承をいただきました。

2日目:搬出とハウスクリーニング
2日目は、前日に仕分けが完了した荷物の搬出作業から始まりました。トラックへの積み込み、リサイクル品の運び出し、遺品の搬出と、6名のスタッフで手分けをしながら、効率よく、かつ丁寧に進めていきました。
搬出が完了した後は、いよいよハウスクリーニングの工程です。今回、ご長男様が特に高く評価してくださったのが、この「遺品整理だけで終わらせず、ハウスクリーニングまで対応できる」という点でした。

「簡易的な掃除ではなく、プロの掃除だった」というお言葉
ご長男様からいただいたご感想の中で、私たちが特に印象に残っているのが、次の言葉です。
「他社さんにも話を聞いたのですが、遺品整理だけをやって終わり、というところが多かったんです。掃除といっても、簡単に拭き掃除する程度だと聞いていました。でも今回は違いました。プロの清掃という感じで、水回りも床も、本当に隅々まできれいにしていただけて、正直驚きました」
遺品整理の現場では、長期間の療養生活や、突然のご入院によって、日常的な掃除が行き届かなくなっているケースが少なくありません。今回のご自宅も、キッチンや浴室、洗面台などに、生活の中で自然とたまってしまった汚れが見られました。


私たちは遺品整理の専門スタッフであると同時に、ハウスクリーニングの技術と経験を持ったスタッフも同行させていただいております。単に荷物を運び出すだけでなく、
- キッチンの油汚れ、換気扇の清掃
- 浴室・洗面台の水垢、カビの除去
- トイレの徹底洗浄
- 床・壁面の清掃、フローリングのワックスがけ
- 窓ガラス・サッシの清掃
といった、退去や売却、あるいはご家族様が新たにお住まいになる際にも安心していただけるレベルでの清掃を行わせていただきました。
作業終了後、家の中を見渡しながら、ご長男様は「きれいになってる」そうおっしゃってくださいました。ご自宅が生まれ変わったようにきれいになったことで、これから先をどうされるか、というご家族様にとって大きな決断にも、前向きに向き合っていただけるきっかけになったのではないかと感じています。

ご長男様からいただいたお言葉
すべての作業を終えた後、ご長男様は、私たちスタッフ一人ひとりに丁寧にお礼の言葉をかけてくださいました。
「父は、本当に孫と会うのが楽しみで生きていたような人でした。急に逝ってしまって、正直、部屋を片付けることすら考えられないくらい辛かったんです。でも、皆さんが一つひとつのものを大切に扱ってくださって、孫が描いた壁の絵も残してくれて…本当にありがたかったです。掃除まで完璧にしていただいて、感謝しかありません」
そうおっしゃりながら、最後にもう一度、きれいになったリビングを見渡していらっしゃったご長男様の姿を、私たちは今も忘れることができません。

私たちが今回の遺品整理で感じたこと
遺品整理は、単なる「片付け」の作業ではありません。そこには、故人様が生きてこられた時間、ご家族様との思い出、そして残されたご家族様の想いが、確かに存在しています。
今回の現場で出会った、たくさんのおもちゃ、壁の落書き、少し寂しそうに見えたぬいぐるみ、そのひとつひとつに、お孫さんを想うお父様の優しさが宿っているように感じられました。
私たちは、遺品整理とハウスクリーニングを一貫して行える体制を整えることで、ご遺族様の負担をできる限り軽くし、大切な思い出はそのままに、ご自宅を気持ちよく次の一歩へとつなげるお手伝いをしたいと考えています。
もし今、ご家族様のご逝去に伴う遺品整理やお片付けについてお悩みの方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。故人様とご遺族様、お一人おひとりの想いに寄り添いながら、丁寧に対応させていただきます。


遺品整理のよくある質問
遺品整理とハウスクリーニングを別々の業者に依頼するのと、どう違うのですか?
別々の業者に依頼する場合、日程調整や現場での引き継ぎに手間がかかり、ご家族様の負担が増えてしまいます。当社では遺品整理からハウスクリーニングまで同じスタッフが一貫して対応するため、スケジュールの調整もスムーズで、家財の搬出後すぐに清掃工程へ移ることができます。結果として、ご自宅の状態をより早く、きれいな形に整えることが可能です。
料金はどのように決まるのですか?
お部屋の広さ、お荷物の量、作業に必要なスタッフの人数、作業日数、そしてハウスクリーニングの範囲によって変動いたします。今回の事例では、一戸建てで荷物量が多く、水回りを含めた本格的なクリーニングをご希望されたため、6名体制・2日間で330,000円(税込)となりました。ご依頼前には必ず現地でお見積もりを行い、内訳をご説明した上でご納得いただいてから作業に入ります。
残しておきたい遺品と、処分する遺品はどのように分けるのですか?
作業当日はご家族様に立ち会っていただきながら、「残すもの」「ご供養・お焚き上げするもの」「リサイクル・買取に回すもの」「処分するもの」の4つに分類して進めます。判断に迷われる品物については、無理に急かすことなく、ご家族様のお気持ちを丁寧に伺いながら決めていきます。
壁の落書きや、思い出の跡はどうなりますか?
お子様やお孫様が残された落書き、壁の傷、生活の跡など、ご家族様にとって思い出深いものについては、事前にご意向を伺った上で対応いたします。今回のように、写真で記録した上で可能な範囲で残すご提案をすることもございます。
立ち会いは必須ですか?
立ち会いいただくことをおすすめしておりますが、ご事情によりご都合がつかない場合は、事前のお打ち合わせを丁寧に行った上で、ご家族様に代わって責任を持って作業を進めることも可能です。作業後には写真や報告書でご報告いたします。
供養が必要な遺品がある場合はどうすればよいですか?
仏壇、位牌、お写真など、供養を希望される品物については、提携する寺院等でのお焚き上げに対応しております。ご希望の場合は、お見積もりの際にお申し付けください。
対応エリアはどこまでですか?
群馬県太田市を含む関東一円、および近隣エリアに対応しております。お住まいの地域が対応可能かどうかは、お気軽にお問い合わせください。
