孤独死の特殊清掃|完全脱臭技術

2026/7/12

腐敗は時間とともに進みます。体液が床・壁・コンクリートへと染み込むほど、除去は困難になり、費用も増えていきます。気づいた瞬間が、最も早い初動対応です。当社では9つの工程を体系化した「完全脱臭技術」により、臭気の発生源そのものを特定・除去します。

なぜ市販の消臭剤では孤独死現場の臭いは消えないのか

孤独死現場で発生する腐敗臭は、体液が床材やコンクリートの内部にまで浸透し、揮発性の臭気成分として長期間放出され続けます。表面を拭き取ったり、市販の消臭スプレーで香りを重ねたりしても、臭気の発生源(汚れ)が残っている限り、時間が経つと再び臭いが戻ってきます。根本的な解決には、汚れの特定・除去・分解という3段階のアプローチが不可欠です。

完全脱臭を実現する 9 つの工程

当社の完全脱臭技術は、以下9つの工程を状況に応じて組み合わせることで、臭気の発生源を根本から取り除きます。各工程の詳細は個別ページで解説しています。

1. 床下調査

腐敗は時間とともに進行し、体液が床・壁・コンクリートへと染み込むほど除去は困難になり、費用も増えていきます。最初に行うのがフローリング・床下・根太(ねだ)・コンクリートまで含めた調査で、汚れの範囲を正確に把握します。この工程がすべての作業の起点となるため、9工程の中でも最重要と位置づけています。

  • 床下確認・根太確認
  • フローリングの調査
  • コンクリート確認
  • 汚れの範囲確認

特殊清掃における床下調査の重要性と作業手順はこちら

床下の調査、床の上は何ともない様子だが床をめくってみると大量の体液が床下へ染みている様子
床上は拭き取ってあるが床をめくると大量の体液が染みている様子

2. 臭気測定

腐敗臭専用の測定器を用いて、アンモニア・硫化水素・腐敗臭など複数の指標を数値化します。作業前と作業後で数値を比較することで、感覚に頼らず脱臭効果を客観的に確認できます。

  • アンモニア測定
  • 硫化水素測定
  • 腐敗臭測定
  • 作業前後の数値比較

▶ 臭気測定の詳しい流れを見る

腐敗臭OXM-ADM専用機で臭気を計ってパソコンへデータを収集している様子
腐敗臭OXM-ADM専用機で臭気を計ってパソコンへデータを収集している様子

3. コンクリート洗浄

コンクリートは無数の気孔を持つため、体液や臭気成分が内部に染み込みやすい素材です。バイオ洗浄と化学的洗浄を組み合わせ、反応した箇所は泡状になって浮き上がります。この泡状になった体液・汚染物質を拭き取り、洗浄を繰り返すことで内部に浸透した汚れまで除去します。

▶コンクリート洗浄の詳細はこちら

コンクリートにしみこんだ体液を洗浄している様子
洗浄し終わったコンクリートを臭気想定機で測定している様子

4. 自社製バイオ消臭

臭気成分を香りで覆い隠すのではなく、微生物の働きによって腐敗臭の原因菌そのものを分解する自社開発のバイオ消臭剤を使用します。対象となるのはアンモニア、硫化水素、そしてアミン類(カダベリン・プトレシン)といった、腐敗臭を構成する主要な物質です。これらを分子レベルで分解することで、においそのものを無臭化します。

自社製バイオ洗浄で床にしみこんだ体液を染み出ししている様子
自社製バイオ洗浄で床にしみこんだ体液を染み出ししている様子
体液の染み出しが終わってきれいな床に戻った様子
体液の染み出しが終わってきれいな床に戻った様子

5. 高濃度オゾン脱臭

高濃度オゾン脱臭は、単独で行うのではなく3段階のプロセスの最終段階として実施します。まず洗浄で体液や腐敗成分そのものを除去し、次にバイオ消臭で残った成分を分子レベルまで分解します。そして最後に、空間に残留したにおいをオゾンによって酸化分解します。この順序を踏むことで、香りでごまかすのではなく、発生源から空間まで多層的に脱臭します。

▶ 高濃度オゾン脱臭の詳しい流れを見る

高濃度オゾン脱臭機で室内の空気を改善している様子
高濃度オゾン脱臭機で室内の空気を改善している様子

6. 壁紙洗浄

壁紙は臭気成分を吸着しやすい素材ですが、当社では壁紙を剥がさずに洗浄する独自スキームを用いています。精製水と薬剤を併用し、浸透促進剤(界面活性剤)と高熱スチーマーを組み合わせることで、においを洗浄によって落とします。張り替えを最小限に抑えられるため、原状回復のコストと工期を圧縮できます。

▶ 壁紙洗浄の詳しい流れを見る

腐敗臭が付着しやすい壁のクロスや天井を洗浄している様子
腐敗臭が付着しやすい壁のクロスや天井を洗浄している様子

7. 害虫駆除

孤独死が長期間発見されなかった場合、ウジがサナギとなり、何千ものハエが部屋中を飛び回っている状態になっていることがあります。放置すると近隣への被害拡大にもつながるため、専門の薬剤による駆除と発生源の除去を行い、衛生環境を回復させます。

害虫駆除の詳細はこちら

孤独死の部屋でウジやハエが発生している場合は駆除をしてから入出している様子
孤独死の部屋でウジやハエが発生している場合は駆除をしてから入出している様子

8. 作業前後の消毒と除菌

感染症対策のため、作業前と作業後の両方で消毒を実施します。さらに、効果を持続させるために除菌剤を散布し、作業後も安全な環境が保たれるようにしています。

▶作業前後の消毒と除菌の詳細はこちら

孤独死したお部屋の中で作業前後の消毒をしている様子
孤独死したお部屋の作業前後の消毒をしている様子

9. 腐敗臭の臭気確認

すべての工程が終わったら、測定器で臭気を計測し、データをパソコンに取り込んでにおいを「見える化」します。作業前の数値と比較することで、本当ににおいがなくなったことを客観的に確認した上でお引き渡しします。

環境省の悪臭防止法に基づき数値が落ちなかった時の返金保証はこちら

臭気測定器で臭気を計り、適正数値まで下がっているか確認している様子
臭気測定器で臭気を計り、適正数値まで下がっているか確認している様子

一般的な清掃と完全脱臭技術の違い

項目一般的な清掃・消臭完全脱臭技術
アプローチ表面の拭き取り・香りで上書き発生源の特定・除去・分解
調査範囲目視できる範囲のみ床下・壁内部まで調査
効果測定感覚頼り専用機器による数値測定
再発リスク時間経過で臭いが戻りやすい汚染源を除去するため再発しにくい

よくある質問

Q. 完全脱臭には何日くらいかかりますか?

汚染の範囲や発見までの経過日数によって異なります。現地調査(床下調査・臭気測定)を行った上で、具体的な作業日数をお見積りいたします。

Q. オゾン脱臭は人体に影響がありますか?

高濃度オゾン脱臭は無人の密閉空間で行うため、施工中は人の立ち入りを制限しています。作業後は十分な換気を行い、安全を確認した上でお引き渡しします。

Q. 隣室や共用部にも臭いが広がっている場合は対応できますか?

可能です。臭気測定によって影響範囲を特定した上で、必要な箇所に脱臭施工を行います。近隣トラブルの防止にもつながりますので、早めのご相談をおすすめします。

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臭気でお困りの方は、まずはご相談ください

現地調査・お見積りは無料で承っております。24時間対応可能ですので、まずはお電話またはフォームよりお問い合わせください。

この記事を書いた専門家

この記事を書いた専門家

増田 裕次

遺品整理・特殊清掃の専門家として25年間業務に従事。

【資格・商標】 遺品整理人®︎(商標登録:第5967866号)

【受賞・メディア実績】

・2018 NEW YORK FESTIVAL「LONELY DEATHS(孤独な死)」銀賞受賞

・ザ・ノンフィクション「孤独死の向こう側 ~27歳の遺品整理人~」出演

・2025年、遺品整理人ドラマ「終幕のロンド」監修