ご相談の経緯:他社見積もりの高額なリフォーム提案への疑問

お一人暮らしをされていた60代の男性と連絡が取れなくなり、管理会社様立ち会いのもと室内で発見されました。死後約1週間、季節は初夏に差し掛かる時期でした。

ご親族様がインターネットで検索した大手ポータルサイトを通じて手配した最初の業者からは、「床をすべて解体し、スケルトン状態からのリフォームが必要なため約150万円かかる」という説明があったそうです。また、その消臭工法は空間全体の除菌をアピールするもので、具体的な汚れの除去方法についての説明は曖昧であったとのことでした。

費用面だけでなく、説明内容に疑問を抱かれた管理会社様が、以前別の現場で当社の実績を知ってくださっていたことから、セカンドオピニオンとしてToDo-Companyへ緊急のご相談をいただきました。

足立区は、古くから人々が寄り添い合って暮らしてきた下町の温もりが今も息づく街です。昭和の時代に建てられた木造住宅や集合住宅が多く残り、長年同じ場所で生きてきたお年寄りが、静かに暮らしを続けておられる地域でもあります。

しかしその一方で、高齢化が進む中で、ひとりで最期を迎えられる方が増えているのも、この街の現実です。特殊清掃のご依頼をいただく現場の多くが、そうした孤独死のお部屋であることを、私たちは日々の仕事の中で感じています。

荒川のほとりに広がるこの街で、誰かの生涯が静かに幕を閉じた部屋に入るたびに、その方がここでどんな時間を過ごされてきたのだろうと、思わずにはいられません。

北千住の賑わいからほど近い路地の一室であっても、そこには一人の人間の人生があります。私たちは足立区の街並みと同じように、華やかではないけれど、確かな温かさを持って、その場所と向き合いたいと思っています。

下町の絆が今も残るこの地で、ご遺族様の悲しみに寄り添いながら、故人が暮らされた空間を丁寧に原状へと戻すこと、それが、足立区で特殊清掃に携わる私たちの、変わらない使命です。

専門会社として検証した「3つの客観的事実」

  • 適切な目利きによるコスト削減:発見まで1週間であったため、クッションフロア(ビニール素材)の表面で大半の汚れが留まっており、下のコンクリート基礎にまで達する致命的な染み込みは起きていませんでした。そのため、高額な全解体は不要と判断しました。
  • 一括自社施工による適正価格:ポータルサイト(紹介窓口)を介する場合に発生する30〜40%の中間マージンが発生しないため、純粋な作業費用のみでのご提案が可能でした。
  • 空間消臭と物理消臭の違い:薬剤を空間に散布するだけの消臭工法は、一時的に臭気を和らげる効果はあるものの、建材の奥に残った「臭いの原因」を根絶しなければ、後々になって臭いが戻ってしまうリスクが高まります。

科学的アプローチ:二酸化塩素による空間消臭の特性と「臭い戻り」を防ぐアプローチ

特殊清掃の現場において「オゾンや二酸化塩素を噴霧して消臭する」という手法は広く用いられていますが、これらはあくまで「空間全体の除菌や補助的な消臭」を目的としたものです。

二酸化塩素などの成分は空間の空気分子に働きかけますが、その消臭効果は持続期間に限りがあります。

継続して発生する臭気の原因は、空気中ではなく、床や壁の奥深くに染み込んだ体液や脂(タンパク質)といった「物理的な汚れ」です。どれだけ空間にガスを充満させても、建材の深部に残った汚れそのものを物理的に分解・除去しなければ、時間の経過や夏場の気温上昇に伴って再び臭気が気化し、臭いが戻る現象を引き起こしてしまいます。

私たちは、一時的な空間消臭に依存するのではなく、建材に染み込んだ臭いの原因を科学的に特定し、根元から「物理的に除去・分解」する確実な工程を重視しています。

ToDo-Companyによる確実な作業工程(計5日間)

現場の状況に合わせた最適な薬剤と機材を用い、以下の通りステップを踏んで確実に原状回復を進めました。

第1日目

初期消毒・床の状態の精密な見極め

安全な作業環境を確保するため、まずは徹底的な初期消毒を実施。その後、汚れがクッションフロアの継ぎ目から下地にどれだけ侵入しているかを、無駄に解体することなく特殊な計測機器を用いて正確に見極めます。

第2〜3日目

自社スタッフによる遺品整理と搬出

臭気が付着した残置物を、専門知識を持つ自社スタッフの手で丁寧に仕分けし、迅速に搬出しました。

第4日目

深層物理洗浄と臭いの原因の科学的分解

クッションフロアの微細な隙間に入り込んだ脂分に対し、タンパク質特化型の特殊薬剤を用いて高圧洗浄と吸引を実施。下地合板のわずかな染み込みに対しても、深層まで到達する中和剤をピンポイントで注入し、根元から分解させます。

第5日目

仕上げハウスクリーニングと臭気完全測定

水回りから内装全体を丁寧に磨き上げ。最後に、客観的な数値を裏付けるために「臭気測定器」を用いて計測を行い、完全に無臭化され、臭いが戻るリスクがないことを確認して完工としました。

「専門会社」だからこそ実現できる、建材を活かした原状回復

なぜ他社が「150万円の全解体リフォーム」を必要とした現場において、当社は「42万円で解体なし」の対応が可能だったのか。それは、特殊清掃と消臭における「専門知識の差」にあります。

一般的な内装業者や経験の浅い業者は、液体の浸透メカニズムや確実な消臭技術を持たないため、「念のためにすべて剥がして作り直す」という安全策(全面リフォーム)を取りがちです。しかし、これでは大家様やご親族様の費用負担が膨れ上がってしまいます。

私たちは特殊清掃の専門会社として、「どの程度の汚れであれば、どこまで染み込むか」「どのルートを塞ぎ、どの薬剤で洗浄すれば解体せずにニオイを根絶できるか」の正確な境界線を見極めることができます。今回はクッションフロアの特性上、最小限の洗浄とピンポイントの浸透分解で十分に解決できると確信があったため、余計な工事費用を発生させずに原状回復を完了させました。

「最初の会社に『床をすべて壊さなければニオイは消えない』と言われ、高額な請求を前にどうしていいか分からなくなっていました。ToDo-Companyさんに相談したところ、建材や浸透の仕組みから『壊さなくていい理由』を論理的に説明してくださり、費用も大幅に抑えられました。引き渡しから数ヶ月経った今でも臭いが戻ることは一切なく、本当に感謝しています。」

ご親族様・管理会社様(東京都足立区)

この事例から足立区の大家様・管理会社様へ伝えたいこと

突然のトラブル現場に直面した際、パニックから十分な比較をせず、広告の華やかさや手軽さだけで業者を選んでしまうと、必要以上のリフォーム費用がかかったり、施工後に臭いが再発したりするリスクがあります。

大切なのは、宣伝文句ではなく「確かな専門技術と、状況に合わせた柔軟な提案」です。ToDo-Companyは、足立区をはじめ東京全域へ、完全自社施工の適正価格で直接駆けつけます。お困りの際は、まずはセカンドオピニオンとしてもお気軽にご相談ください。

本事例の重要ポイント
  • 死後1週間程度であれば、正確な状態の目利きにより、床の全面解体を行わずに原状回復できる可能性が十分にあります。
  • 空間消臭は補助的な役割にとどまるため、臭いの戻りを防ぐには「原因となる汚れの直接的な除去・分解」が不可欠です。
  • 紹介窓口を挟まない「完全一括自社施工」の専門会社を選ぶことで、余分なコストを大幅に抑えられます。