遺品整理について

遺品整理ってどうすればいいの?プロが教える正しい進め方3つ

2014年4月17日

  • 遺品整理は、気が重い…
  • 思い出がよみがえり、手が止まってしまう……
  • 何から始めればいいのかわからない……

そんなお気持ちを抱える方が年々増えています。

近年、少子高齢化に伴って利用が増えているのが、「遺品整理サービス」です。
これは、ご遺族に代わって、故人が生前に使用していた品物を「必要なもの」と「不要なもの」に分別し、整理・処分・清掃までを行う専門的な代行サービスです。

しかし、遺品整理は単なる「片付け」とは異なります。
故人の生活の痕跡が残る品々には、ご遺族やご本人にとっての深い思い入れがあり、
中には、丁寧な「供養」が必要とされるお品も含まれています。

私たちは、そうした想いを大切にしながら、心を込めてお手伝いいたします。人が使用していたものへの思い入れもあり「供養」が必要になる物品も含まれています。

遺品整理をするときに注意したいこと

「むやみに処分したらバチが当たるのではないか……」
「自分はいらないと思ったけれど、親戚が欲しがっていたものだった……」

遺品整理を進めるうえで、こうした不安を感じる方は少なくありません。
また、「できるだけ早く遺品の片付けを終えて、相続や各種手続きに集中したい」というご遺族の方も多くいらっしゃいます。

しかし、遺品整理で最も多いトラブルのひとつが、「処分してしまったものを後から親戚が欲しがる」ケースです。
処分後に「なぜ捨てたのか」と言われても、業者としては「ご依頼主の指示で処分しました」としかお答えできません。

▷ 事前の「共有」と「確認」が大切です

遺品整理を始める前に、親族間でどの遺品をどうするか事前に相談・確認しておくことがとても大切です。
「これは誰が引き取る」「これは保管する」「これは処分してよい」など、できるだけリストアップしておくと、後のトラブルを防ぎやすくなります。

とはいえ、現実にはなかなか思うようにいかないこともあります。
例えば――

  • 「欲しい」と言っていたのに、いつまでも取りに来ない
  • 「やっぱりいらない」と後から言い出す
  • 荷物だけが置きっぱなしになる

こうしたケースは、実際によく見られるトラブルです。

▷ 賃貸物件は早めの対応が必要です

故人が住んでいた部屋が賃貸物件である場合、遺品の保管が長引けば家賃が発生し続けます
そのため、形見分けの品については早めに対応し、残すものと処分するものを速やかに決めることが求められます。

遺族に変わって遺品整理を代行

そこで代行する業者には必要な経験と遺族への意向を汲み取れる作業が求められます。

特に供養するべきものと処分するべきものなどを確実に選別する必要がありますので遺品整理業にはそのスキルが非常に高いものでなくてはなりません。

なぜならば、そこにはそれぞれのご遺族の思いが関係しております、故人に対する敬意と礼儀をきちんとしなければ失礼にあたるからです。

遺品整理をするときに注意したいこと|よくあるトラブルと対策

「遺品整理、どう進めればいいの?」
「勝手に処分してしまって、後でトラブルにならないか不安…」

遺品整理は、故人の思い出と向き合いながら進める、大切で繊細な作業です。
しかし、処分や引き取りをめぐるトラブルも少なくありません。
この記事では、遺品整理を行う際に特に注意したいポイントを、よくあるケースとあわせて解説します。


よくあるトラブル:「処分したあとで、欲しかったと言われた」

遺品整理で最も多いのが、**「処分してしまった後で、親族が欲しがる」**というケースです。

たとえば──

  • 「自分はいらないと思ったが、実は親戚が大切に思っていた品だった」
  • 「早く片づけたかったので処分したが、後から『なぜ捨てたの?』と責められた」

こうした事態は決して珍しくありません。
一度処分してしまった物は、二度と戻ってこないため、慎重な対応が必要です。


対策:遺品整理前に「誰が何を引き取るか」確認しておく

トラブルを避けるためには、事前に家族・親族間での共有が不可欠です。

  • 大切な形見は誰が持っていくか
  • 何を保管し、何を処分するか
  • 一時的に保留するものはどれか

このようなリストを作っておくと、現場での判断もスムーズになります。


現実にはうまくいかないことも…

ただし、理想通りにいかないのが現実です。

  • 「取りに行く」と言っていた親戚が、なかなか来ない
  • 「欲しい」と言っていたのに、急に「やっぱりいらない」と言われる
  • 荷物だけがずっと置かれたままになってしまう

こうした状況はよく見られ、片づけを進めたくても進められないストレスにもつながります。


賃貸物件の場合は特に注意

故人が暮らしていた住まいが賃貸住宅だった場合、
退去が遅れると家賃が発生し続けるため、早めの対応が求められます。

  • 形見分けの品は、期限を決めて引き取ってもらう
  • 本人が来られない場合は、代理人の対応をお願いする
  • 残す物・処分する物を明確にして、業者と共有する

このように具体的な対応策を事前に決めておくと、後の負担を軽減できます。


遺品整理は「思い出」と「現実」の両立が必要です

遺品整理は、心の整理と現実的な手続きが交錯する時間です。
「思い出があって捨てづらい」と感じる一方で、
「家賃や手続きの都合ですぐに片づけたい」と思う方も多くいらっしゃいます。

そんなときこそ、信頼できる遺品整理業者に相談することも選択肢の一つです。
専門的な知識と経験を持つスタッフが、想いをくみ取りながら丁寧に作業を行います。


まとめ

  • 遺品整理では「処分したあとで欲しかった」と言われるトラブルが多い
  • 事前の相談・確認がもっとも効果的な対策
  • 賃貸物件の場合は家賃発生のリスクにも注意
  • 思い出を大切にしつつ、現実的なスケジュール管理も必要

「何から手をつけたらいいかわからない」
そんなときは、一人で悩まず、遺品整理の専門業者に相談することをおすすめします。

  • この記事を書いた人

増田 祐次

遺品整理・特殊清掃の専門家として25年間業務に従事(遺品整理人®︎ 商標登録:第5967866号)
2000年に遺品整理・孤独死の特殊清掃専門の遺品整理クリーンサービスを創業、2010年に株式会社ToDo-Company として法人化し専門チームの孤独死清掃本部を設立、遺品整理人を育成している。 受賞歴:銀賞 2018 NEW YORK FESTIVAL LONELY DEATHS (孤独な死) ザ・ノンフィクション「孤独死の向こう側 ~27歳の遺品整理人~」視聴率歴代7位

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