微酸性次亜塩素酸超電解水jiaxはなぜ死臭を分解できるのか|酸化分解の化学メカニズム|ToDo-Company

この記事はこんな方に向けて書いています

  • 「なぜ薬剤を使うだけで臭いが分解されるのか」という化学的な仕組みを知りたい方
  • 微酸性次亜塩素酸超電解水と聞いて、建材への影響や人体への安全性が気になる方
  • 保険会社・不動産管理会社など、技術的な妥当性を確認したい立場の方

第三者機関による試験結果の数値データは独自技術・測定器・試験結果ページ、解体が本当に必要かどうかの判断基準はスケルトン神話の検証ページをご覧ください。このページでは「なぜ化学的に臭いが分解されるのか」という仕組みだけに絞って解説します。

死臭の原因物質は「分解できる」構造をしている

死臭の主成分であるアミン類(カダベリン、プトレシン)、硫化水素、メチルメルカプタンは、いずれも化学的に還元性が高い物質です。還元性が高いということは、酸化されやすい、つまり酸化剤と反応することで、別の(無臭の)物質に変化しやすいという性質を意味します。

この性質を利用し、「臭いを覆い隠す」のではなく「臭いの分子構造そのものを変えてしまう」というアプローチを取っているのが、私たちが使用する微酸性次亜塩素酸超電解水「jiax」による酸化分解処理です。

微酸性次亜塩素酸超電解水の基本構造

jiaxの正式名称は「微酸性次亜塩素酸超電解水」です。この名称には、成分(次亜塩素酸)・液性(微酸性)・製法(超電解=電気分解による生成)という3つの情報が含まれています。

一般的な次亜塩素酸水には、次亜塩素酸ナトリウムなどの原料を薄めて調整する「希釈型」もありますが、jiaxは食塩水を電気分解することで次亜塩素酸を生成する電解型です。電気分解によって生成された次亜塩素酸水は、添加物由来の不純物が少なく、より純度の高い有効塩素成分(HOCl)を高い比率で含むことが特長とされています。

この次亜塩素酸(HOCl)は強力な酸化剤であり、以下の反応経路で悪臭成分・微生物の両方に作用します。

1. アミン類(カダベリン・プトレシン)への作用

アミン類は分子内に窒素原子を含み、この窒素原子が酸化されやすい構造をしています。次亜塩素酸の酸化力により、アミン類の窒素原子が酸化されて分子構造が変化し、揮発性の低い(=臭わない)化合物へと変化します。臭いを「隠す」芳香剤とは異なり、原因物質そのものの化学構造が変わるため、時間が経っても再び臭いが戻ることがありません。

2. 硫化水素・メチルメルカプタンへの作用

硫黄原子を含むこれらの物質も、次亜塩素酸との酸化反応によって硫黄原子の酸化状態が変化し、無臭かつ水溶性の高い化合物(硫酸イオン等)へと変換されます。水溶性が高くなることで、乾燥後に建材内部へ再び定着しにくくなる点も重要です。

3. 微生物の細胞膜への作用

次亜塩素酸は、細菌やウイルスの細胞膜・タンパク質を酸化的に破壊する性質も持っています。これが除菌効果の源です。腐敗現場では臭気物質と微生物が同時に存在するため、この二重の作用が衛生面のリスク低減にも直結します。

なぜ「微酸性」かつ「電解型」であることが重要なのか

次亜塩素酸ナトリウム(一般的な塩素系漂白剤)は強アルカリ性で、酸化力は強い一方、金属腐食や建材の変色、人体への刺激性が課題になります。

一方、pHを微酸性領域に調整すると、次亜塩素酸分子(HOCl)の存在比率が高まり、同じ有効塩素濃度でもより低い濃度で高い酸化力を発揮できることが知られています。これにより、次のようなメリットが得られます。

  • 低濃度で高い分解効果を得られるため、建材への刺激を抑えられる
  • pHが体液に近い弱酸性〜微酸性のため、人体・ペットへの刺激が少ない
  • 電気分解による生成のため、添加物由来の不純物が少ない
  • 反応後は水と微量の塩化物イオンに分解されるため、残留性が低い

これが、「除菌力は強いが、素材にも人体にも優しい」という一見矛盾した性質を両立できる理由です。

オゾンによる酸化分解との違い

9つの工程ページで解説している高濃度オゾンも酸化剤ですが、オゾンは気体であるため主に空間中に漂う臭気成分に作用します。一方、jiaxは水溶液であるため、液体特有の表面張力を利用して多孔質材料の内部(微細な気孔)にまで浸透し、素材に染み込んだ臭気成分に直接作用できるという違いがあります。

気体(オゾン)と液体(jiax)、それぞれ得意な浸透経路が異なるため、両者を組み合わせることで、空間中の臭気と素材内部の臭気の両方に対応しています。

よくある質問

q

次亜塩素酸水と、一般的な塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)は同じものですか?

a

いいえ、化学的に異なります。次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性で刺激が強い一方、jiaxは食塩水を電気分解して生成した次亜塩素酸を微酸性領域で安定化させたもので、低濃度でも高い酸化力を持ちながら、建材や人体への刺激を抑えています。

q

「超電解水」という名前の「電解」とはどういう意味ですか?

a

食塩水を電気分解することで次亜塩素酸を生成する製法を指します。原料を薄めて調整する希釈型の次亜塩素酸水に比べ、添加物由来の不純物が少なく、有効成分の純度を高めやすいという特長があります。

q

金属部分(配管や建具の金具)が腐食する心配はありませんか?

a

微酸性領域に調整されているため、強アルカリ性の塩素系薬剤に比べて金属腐食のリスクは低く抑えられています。ただし施工時には養生など通常の配慮を行った上で使用しています。

q

化学反応によって、別の有害な物質が発生することはありませんか?

a

次亜塩素酸は反応後、水と微量の塩化物イオンに分解される性質を持ち、残留性の高い有害物質を生成しにくいとされています。安全性データの詳細な検証結果は独自技術・測定器・試験結果ページをご確認ください。

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この記事を書いた専門家:増田裕次

株式会社ToDo-Company(トゥードゥーカンパニー) 代表

遺品整理・特殊清掃の専門家として25年以上業務に従事。2000年に遺品整理・孤独死の特殊清掃専門の『遺品整理クリーンサービス』を創業し、2010年に株式会社ToDo-Companyを設立。専門チーム「孤独死清掃本部」を立ち上げ、遺品整理人・特殊清掃スタッフの育成にも取り組んでいます。

【保有資格・商標】遺品整理人®︎(商標登録:第5967866号)

【受賞・メディア・講演実績】

 ・遺品整理人を描いた草なぎ剛さん主演ドラマ「終幕のロンド」監修

 ・フジテレビ「ザ・ノンフィクション『孤独死の向こう側 27歳の遺品整理人』」出演

 ・2018 NEW YORK FESTIVAL「LONELY DEATHS(孤独な死)」銀賞

 ・自治体・地域包括支援センター主催の市民向け講演会・セミナー登壇多数