青梅市で孤独死の特殊清掃|死後3週間・臭気999ppmから原状回復までの1カ月半と費用内訳

2026年7月6日

青梅市の一戸建てで発生した孤独死・特殊清掃の背景(死後3週間)

死後約3週間が経過した状態での発見となり、体液や汚れ物質の浸透範囲が床材・下地材まで広範囲に及んでいました。 実は、現場から歩いてすぐの場所に地元の便利屋があったそうなのですが、ご遺族様が調べたところ評判が非常に悪く、「大切な故人の部屋を、技術や評判の分からない業者には絶対に任せたくない」という強い不安を抱えられていました。 そんな中、特殊清掃の専門業者である弊社を探し当てていただき、「何とかしてほしい」と切実なご相談をいただいたのが今回の始まりです。室内の臭気は測定器の上限(999ppm)を振り切るレベルに達していて、室内の臭気は測定器の上限(999ppm)を振り切るレベルだったので、初動対応の時点で相当な汚れの進行が確認されました。

項目内容
所在地東京都青梅市
案件種別孤独死に伴う特殊清掃
故人女性・72歳
住居形態持ち家(戸建て)
発見までの経過日数死後約3週間
作業期間約1カ月半
臭気測定(初期)999ppm(測定器の上限を振り切り)
臭気測定(初動処置後)17ppm
臭気測定(最終)0ppm
脱臭処置費用66万円
原状回復範囲床の張り替えのみ(躯体・壁面の補修は不要)

青梅市の特殊清掃にかかった費用(66万円)の内訳目安

今回は青梅市(青梅駅周辺 / 河辺町 / 御岳山方面 )の閑静な住宅街にある一戸建ての現場でした(青梅市・72歳女性・持ち家、死後3週間、脱臭処置一式66万円)について、一般的な特殊清掃の費用構成に基づいた内訳の目安は以下の通りです。

項目内容金額目安
現場調査・臭気測定初期臭気測定(999ppm)、汚れ範囲の調査・見積もり1万円〜2万円
汚れ物・残置物の除去体液汚れ・汚れた建材の除去、消毒8万円〜12万円
特殊清掃・除菌作業床・壁・室内全体の洗浄消毒(人件費含む)12万円〜18万円
床下バイオ洗浄床下浸透箇所のバイオ洗浄処理8万円〜12万円
科学的脱臭処理薬剤による化学的分解・中和処理5万円〜8万円
バイオ脱臭処理微生物・酵素による分解処理(複数回・期間対応)6万円〜10万円
高濃度オゾン脱臭高濃度オゾン発生機の設置・稼働(機材リース含む)8万円〜12万円
汚れ物・産業廃棄物処分費汚れ物・撤去建材の処分4万円〜6万円
消耗品・薬剤費消毒液・脱臭剤・防護具等2万円〜4万円
諸経費・出張費現場養生、機材運搬等2万円〜3万円
合計約66万円

内訳の特徴

  • 死後3週間・体液浸透ありのため、除去・洗浄工程の比重が大きい
  • 脱臭を「科学的脱臭+バイオ脱臭+高濃度オゾン脱臭」の3段階で実施しており、これが費用の中でも大きな割合を占める
  • 床の一部屋のみ「張り替え」で済んだ分、建材補修費を抑えられている
遺体跡が床にくっきり染みている様子

死後3週間の腐敗臭を0ppmにする特殊清掃の消臭工程と使用機材

初動処置として粉末消臭剤を遺体跡に入念に散布したところ、測定上限を振り切っていた数値が一時的に17ppmまで低下しました。しかし、時間の経過とともに建材の奥から臭気が這い上がり、256ppm前後で高止まりする状態に。この「根深い臭気の推移」を見極めたうえで、根本から消し去るために以下のような本格的な作業工程を組み立てました。

処置内容
科学的脱臭薬剤による化学的な分解・中和処理
バイオ脱臭微生物・酵素の働きを利用した分解処理
高濃度オゾン脱臭高濃度オゾンによる強力な脱臭・除菌処理
床下バイオ洗浄床下に浸潤した汚れ物質・臭気源に対するバイオ洗浄処理
初動処置後に臭気測定器OMX-ADMにて計測している様子17ppm

青梅市の現場における具体的な作業内容と原状回復の経過

初動対応 発見直後は、汚れの物質の除去と応急的な消臭・殺菌処理を優先して実施。この初動処置により、臭気濃度は999ppm(測定不能域)から17ppmまで大幅に低減しました。

本格清掃・原状回復 初動対応後、以下のような工程で本格的な特殊清掃を進めました。

  • 汚れた床材の解体・撤去
  • 床下を含む下地部分のバイオ洗浄・消毒
  • 科学的脱臭・バイオ脱臭・高濃度オゾン脱臭を組み合わせた多段階の脱臭処理
  • 継続的な臭気モニタリングによる効果確認

体液が染み込んだ床材・フローリングの解体と撤去

死後3週間が経過していたことで、体液はフローリング材の表面にとどまらず、その下地となる根太部分にまで浸透していました。まずは汚れが確認された範囲を中心に、フローリング材を慎重に剥がして撤去していきます。正直、この剥がす範囲の見極めが職人の腕の見せ所です。 広く見誤ればご遺族の費用負担が増えてしまいますし、逆に1センチでも狭く見誤ると、あとから臭いが戻ってきてしまいます。目視だけでなく、鼻と測定器をフル活用して慎重にラインを見極めました。撤去した床材は感染性廃棄物に準じる扱いとして、法令に則った方法で密閉・梱包し、産業廃棄物として適正に処分しています。

床下・下地コンクリート部分のバイオ洗浄と徹底消毒

床材を撤去した後に露出した下地・床下コンクリに対しては、バイオ洗浄による処理を実施しました。これは、体液が染み込んだ木部や土台部分に、汚れた物質を分解する働きを持つ微生物・酵素系の洗浄剤を浸透させ、時間をかけて汚れ源そのものを分解していく方法です。薬剤を吹き付けるだけの表面的な消毒とは異なり、木材の内部に残った汚れまでアプローチできる点が特徴で、今回のように「発見までの期間が長く、浸透が深いケース」で特に効果を発揮します。床下は湿気がこもりやすく、そのままでは分解が進みにくいため、送風・換気を並行しながら数日単位で浸透・分解の時間を確保し、その後改めて洗浄剤を拭き取り、下地表面の消毒作業を行いました。

青梅市の戸建てで孤独死の特殊清掃後にオゾン脱臭している様子

科学的脱臭・バイオ脱臭・高濃度オゾン脱臭の3段階処理

臭気源となる汚染物質の除去と並行して、室内に残留した臭気そのものへの対策として、性質の異なる3種類の脱臭処理を段階的に組み合わせて実施しました。

まず「科学的脱臭」として、腐敗臭の原因となる悪臭成分を薬剤によって化学的に中和・分解する処理を行い、短時間で臭気のピークを抑え込みます。次に「バイオ脱臭」として、微生物・酵素の働きを利用し、壁材や建材内部に染み込んだ臭気成分そのものを時間をかけて分解していきます。これは即効性よりも、再発防止・臭気の根本除去を目的とした処理です。そして仕上げとして「高濃度オゾン脱臭」を実施し、オゾンの強い酸化作用によって空間内に浮遊する臭気分子や菌・ウイルスを分解・除去しました。オゾンは濃度が高いほど脱臭効果が高い一方、金属や樹脂などを劣化させるリスクもあるため、濃度と稼働時間を慎重に管理しながら、無人状態の室内で計画的に稼働させています。

この3段階を単独ではなく組み合わせて実施したのは、即効性のある処理と、時間をかけて根本原因に働きかける処理を両立させるためです。結果として、表面的な消臭ではなく、建材内部まで含めた臭気源そのものの除去につなげることができました。

科学的脱臭と高濃度オゾン脱臭を繰り返し行っている様子

OMX-ADMによる継続的な臭気モニタリング(最終0ppmを確認)

脱臭処理は一度実施して終わりではなく、各工程の前後で臭気測定器を用いた数値確認を継続的に行いました。初期の999ppm(測定上限超過)から初動処置後の17ppmへの低減を確認した後も、バイオ脱臭・オゾン脱臭の各段階終了時に測定を実施し、数値が想定通り下がっているか、あるいは再上昇していないかを都度チェックしています。特にバイオ脱臭は分解に時間を要するため、短期的な数値の変化だけでなく、数日おきに推移を追いながら処理期間を調整しました。最終的にすべての工程が完了した時点で改めて室内各所を測定し、臭気濃度0ppmであることを確認したうえで作業完了としています。

特殊清掃後に臭気をOMX-ADM腐敗臭専用機で計測して0ppmになったので脱臭は完了です

こうした解体・洗浄・多段階脱臭・数値による効果確認という一連の工程を丁寧に積み重ねた結果、建材そのものへのダメージや臭気の残留を最小限に抑えることができ、特殊清掃後の原状回復は「床の張り替え」のみで完了する状態まで持ち込むことができました。躯体や壁面の解体・補修まで踏み込む必要がなかった点は、今回の処置の大きな成果です。

リフォーム業者へのスムーズな引き継ぎ(仮貼りでの引き渡し)

リフォーム業者への引き継ぎ 最終仕上げとなる床の張り替えは、提携するリフォーム業者にバトンタッチする形で対応。特殊清掃完了後、床材は本張りせず仮貼りの状態で引き渡し、その後のリフォーム工事へスムーズに移行できるよう配慮しました。

一戸建て・持ち家という条件から原状回復の範囲や仕様を柔軟に検討できましたが、汚染の深さと範囲、複数の脱臭工程を要したことから、作業期間は約1カ月半に及びました。

青梅市での特殊清掃を終えて|プロとしてご遺族へ届けたい安心

実際の現場で、測定不能だった臭気が最終的に0ppmまで落ちた瞬間、同行した研修生は深く感動していました。しかし、私たちが一番の安心をお届けしなければならない相手はご遺族様です。この厳しい現場を通じて技術を繋ぐ機会をいただき、そして何より私たちを信頼して作業を任せてくださったご遺族様には、心からの感謝を申し上げます。

よくある質問(FAQ)

q

臭気測定999ppmとは、どの程度の状態ですか?

a

999ppmは今回使用した測定器の上限値であり、実際の臭気濃度はそれ以上に達していた可能性があります。いわゆる「測定不能・振り切り」の状態で、死後3週間という発見までの期間の長さが要因と考えられます。初動対応後には17ppmまで低減し、最終的には0ppmまで改善しています。

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なぜ脱臭処理を3段階に分けて行ったのですか?

a

科学的脱臭は即効性のある化学的中和、バイオ脱臭は建材内部に染み込んだ臭気成分への時間をかけたアプローチ、高濃度オゾン脱臭は空間全体の仕上げ的な酸化除去と、それぞれ役割が異なります。即効性と根本除去を両立させるため、単独ではなく組み合わせて実施しました。

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なぜ床の解体を最小限に抑えられたのですか?

a

床材の撤去後、床下を含む下地部分にバイオ洗浄を実施し、木部内部に浸潤した汚れ源そのものを分解したためです。表面的な消毒だけでは臭気や汚れが再発するリスクがありますが、下地からしっかり処理したことで、躯体の解体まで踏み込まずに済みました。

q

費用66万円の内訳は何ですか?

a

現場調査、汚れ物・残置物の除去、特殊清掃・除菌作業、床下バイオ洗浄、科学的脱臭・バイオ脱臭・高濃度オゾン脱臭の各処理、廃棄物処分費、消耗品・薬剤費、諸経費などを含みます。特に3段階の脱臭処理の比重が大きくなっています。

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なぜ床の張り替えは別業者(リフォーム業者)が行ったのですか?

a

特殊清掃は汚染除去・消毒・脱臭を専門とする作業であり、内装の仕上げ工事(床材の張り替え等)はリフォーム業者の専門領域となるためです。今回は特殊清掃完了後、床材を本張りせず仮貼りの状態で引き渡し、スムーズにリフォーム工事へ引き継げるよう対応しました。

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作業期間が1カ月半かかったのはなぜですか?

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バイオ脱臭は微生物(発育に1週間は必要)・酵素による分解に時間を要する処理のため、短期間では完了しません。汚れ範囲の調査、解体・洗浄、複数回にわたる脱臭処理、都度の臭気モニタリングを積み重ねた結果、全体で約1カ月半の作業期間となりました。

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このような特殊清掃はどのくらいの費用が目安になりますか?

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発見までの経過日数や間取り、汚染範囲によって大きく変動します。数日以内の軽度なケースで数万円程度、今回のように死後数週間・床下浸潤を伴う重度なケースでは50万円〜100万円以上になることもあります。正確な費用は現地調査のうえでの見積もりが必要です。

→ 弊社では、23区から多摩地域まで迅速に対応しております。全体のサービス内容や基本料金については、東京の特殊清掃の専門トップページをご覧ください。

その他の地域での特殊清掃・原状回復事例

弊社では青梅市の戸建て案件だけでなく、東京23区内など幅広いエリアで特殊清掃を承っております。建物種別や現場の状況に応じた施工事例もあわせてご覧ください。

港区の孤独死・特殊清掃事例|発見4日・原状回復までの費用内訳と臭気ゼロの消臭技術