◼️ 本事例の要点(専門家の判断記録)
- 状況:死後4週間経過したアパート(東京都内)
- 課題:床解体リフォームが必要と診断されやすい事例
- 解決策:現場判断による「適切な薬剤選定」と「オゾン消臭」の徹底
- 成果:床の解体・張り替えを回避し、費用負担を最小限に抑制
- 費用:450,000円(税込・作業一式)
東京のアパートで一人暮らしをされていた74歳の男性が、死後4週間で発見されたとのことで、ご遺族様より特殊清掃と遺品処理のご依頼をいただきました。
「4週間」という期間を聞くと、多くの方が「部屋中が大変なことになっていて、高額な床の解体工事が必要なのでは…」と絶望的な気持ちでお電話をくださいます。しかし、クリーンサービスは現場を厳密に見極め、不要な工事を強いることはいたしません。
■ 今回の施工概要
・間取り:1(6畳)
・作業人数:延べ3名
・作業日数:遺品整理、特殊清掃 搬出1日 + 脱臭・脱臭期間4週間


■ 布団が「盾」となり、床へのダメージをブロック
部屋に一歩入ると、4週間という歳月なりの強い異臭が広がっていました。しかし、防護服を着用して慎重に汚染源を確認したところ、故人様がお布団の上でお亡くなりになっていたため、厚みのある敷布団が体液をすべて吸収してくれていたのです。
そのおかげで、お布団を透過して下の床板(クッションフロアや畳の芯)まで体液が染み込むという最悪の事態(深部損傷)を免れていました。
経験の浅い業者や、リフォーム代金で利益を出そうとする業者の中には、期間だけを見て「床をすべて剥がして解体しましょう」と何十万円もの追加工事を提案するところもあります。ですが、私たちは「残せるものは残し、ご遺族の負担を最小限に抑える」のがプロの仕事だと考えています。

■ 今回実際に行った、特殊清掃の作業工程
クリーンサービスの専門技術に基づき、今回の現場では以下のフローで徹底的な原状回復を行いました。
- 初期消毒・害虫駆除
スタッフの安全確保と近隣への二次感染を防ぐため、入室前に高濃度の消毒剤を散布。空気中や床面の菌を徹底的に抑制しました。また、夏場(※季節に合わせて変更可)ということもあり発生していた害虫も、この段階で速やかに駆除・リセットしています。 - 汚れた箇所の洗浄・撤去(布団の密閉処理)
今回はお布団が体液をすべて受け止めていたため、最も重要な汚染源であるお布団を、近隣に一切臭いが漏れないよう特殊な専用資材で完全密閉して迅速に搬出。その後、お布団が敷かれていたフローリング部分を薬品を用いて丁寧に洗浄・除菌しました。今回は下地まで体液が到達していなかったため、床材の解体・撤去という高額なリフォームをすることなく、洗浄のみでクリアできました。 - においの除去処理(薬剤×オゾン)
目に見える汚染を処理した後は、空間の目に見えない臭気へのアプローチです。専用の消臭薬剤を用いて床面や空間に残るにおいの元を分子レベルで分解。さらに、当社の専門機材である「高濃度オゾン発生器」を室内に設置し、数日間にわたり空間の隅々まで燻蒸脱臭を実施しました。 - 臭気測定と再処理対応
「感覚」だけに頼る消臭は行いません。作業後は、専門の「臭気測定器(ニオイセンサー)」を用いて部屋の数値を厳密に確認。人間の鼻では分からないレベルまでにおいが再発しないかを科学的に判断し、完全な無臭化を確認してお引き渡しとなります。 - 心を込めた遺品整理(想い出の捜索)
過酷な環境下であっても、私たちは作業を雑に進めることはありません。ご遺族様にお渡しすべき現金、通帳、重要書類、そして故人様が生きた証である大切な形見を、一点一点丁寧に仕分けさせていただきました。

■ 最小限の費用で、次の入居者が呼べる状態へ
作業完了後、アパートの管理会社様にも立ち会っていただきましたが、「4週間と聞いて覚悟していたけれど、リフォームなしでここまで綺麗に臭いが消えるなんて驚きました」と大絶望から一転、大変喜んでいただけました。
お引き渡しの時に、ご遺族様が「リフォームなしでここまで臭わなくなるなんて…本当に救われました」と涙ぐんでおられたのが非常に印象的でした。私たちが流した汗が、ご家族の心の重荷を少しでも軽くできたのなら、これ以上嬉しいことはありません。
孤独死の現場だからといって、必ずしも大掛かりな解体工事が必要とは限りません。「費用がいくらかかるか不安でたまらない」という方も、まずは現場の状況を正しく見極められるクリーンサービスへご相談ください。
