お客様の声

台東区S様の遺品整理と特殊清掃

2016年8月1日

darekaga

その時は突然に、「がん」と闘病した最後

部屋に入ると、その空間は時間が止まっていました。
テーブルに置かれていた家族との写真、必要最低限の持ち物で暮らしていた生活。
苦しみ抜いた、痛さと戦っていたのかもしれない布団。

ある朝仕事に出かけるため同僚が迎えに来たがいつもだと外に出て待っているがこの時ばかりは出ていなかった。
本人の姿も外にはない。コンビニにでも行ったのだろうか・・・
しかし、そう思ったのは同僚で「本人はすでに部屋で一人亡くなっていた」

仕事に遅れてしまうので同僚は会社に連絡をして本人へ何回も連絡をしていた。電話の呼び出し音は鳴るが通話にはならなかった。
近くへ住む知人に部屋のスペア―キーを預けていたので知人が部屋の鍵を開けたところ「そこには冷たくなっている故人が布団に寝ていた」

「がんと闘って痛くてもこの布団で我慢していたのだろう」と知人は言いながら手を合わせた。

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家族とは離婚していて最後は一人で暮らしていた

部屋のテーブルの上にはお嫁さんと娘さんと思われる人が写った写真があった。離れて暮らすようになっても毎日忘れなかったのかもしれません。

故人はお酒が好きな方のようで冷蔵庫には氷がたくさん入っておりキッチンにも焼酎の4リットルボトルがストックされていました。
人はほんのちょっとの行き違いでお互いの道を歩むことがありますが人生最後に看取られて亡くなる方というのは本当に幸せな人生なのだと思います。
「がん」が発覚し痛くても一人で生活をし自分の力で生きていくのは困難な状況でしょう。そこにはパートナーの存在が欠かせないのではないでしょうか。

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知人や同僚への人間関係はよく、家族の主としては難しかった。

知人の話によると近所への評判も悪くなくあいさつや人柄も付き合いずらい印象はなかったという。

ギャンブルが好きなようで遺品整理をしているとパチンコの玉や景品が部屋の中に置かれていた。外国人の大人の雑誌も積まれるように廊下に置いてあり収納からは外国人のDVDも出てきた。

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私たちも状況が状況だけに早急な作業を余儀なくされた。まずは各ポジションに別れ、各自のやるべきことを個人個人が把握し作業を進めていった。

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そこには故人の遺体がもうないと思っていても、スタッフには緊張が走る。

今回の遺品整理作業の進め方と特殊清掃の時間との勝負

私たちへのご依頼はいつもゆっくりとはしていない状況が大半となります。

なぜならば、ご遺族様のこれからの忙しい毎日への配慮や物件の損傷への対応などやるべきことは少なくありません。そして近隣への配慮も考慮して作業を進めてまいります。
ご遺族様の今後の事については故人の手続きなどで大変な労力や時間が掛かります。そこに片付けなどの労力が加わるとなかなかゆっくりと休めない事情も出てくるのではないでしょうか。その為にも遺品整理は私たちに依頼されたほうが労力と時間の有効活用ができるのではないでしょうか。
物件への配慮については人が亡くなると体液が体外へ出てまいります。それを放置していると物件の損傷が進んでしまいます。安さばかりで業者を選定する方が少なくありませんが「安かろう悪かろう」を自ら選ぶよりも一生懸命にご遺族の代わりに特殊清掃を行ってくれる業者を選ばれることが重要になります。
近隣への配慮については、そこの地域で孤独死があったということは地域にとっては印象が良くありません。自治会の皆様も体裁は保ちたいと思っているのでなるべく近隣への配慮を行い短時間で済ませる作業をすることが近隣への配慮になるのではないでしょうか。

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遺品整理業者の選び方について

弊社にご依頼いただくご遺族様からお聞きする遺品整理業者選びについて、「どこの何を基準にすれば良いのか分からない」というご指摘をいただくことが少なくありません。

確かに選ぶ基準というのはご遺族様の裁量になってしまうと思いますが、最近話題になっている遺品整理認定資格というのは選定の当てになりません。お金を払えばだれでも所得出来る民間の資格です。
そして、ジャンル問わずのメディアを使った業者にも注意が必要です。遺品整理業界は素人業者が少なくありませんのでコンサルタントのように業者を渡り歩いているベテランを気取った人物も悲しい現実ですが存在するのです。
ホームページを見ているとブログなどが掲載されていたり、スタッフの熱い思いが掲載されていたりするサイトがありますのでそれらを参考にするのも判断材料になります。
 
 

クリーンサービスがあえて他社を紹介できる理由

弊社は独自の気遣いと作業工程を他社に真似ができない技術を持っています。

企業それぞれには企業秘密と言われるサービスがあると思いますが、私たちは長年専門として行ってきた技術とスタッフへの教育など先輩たちが教えてきた尊厳がございます。
遺品整理業界は良い業者と悪い業者が乱立する業界となっています。そこにはスタッフへのきちんとした教育制度ということが必要になると思います。
故人が使っていた生活用品は亡くなった後、必要のないものだったり遺品と呼ばれる思い出のものになっていきます。私たちの使命というのは自分達の自己満足ではなくご遺族の助けになれるかが焦点になると思っています。
弊社もメディアへの露出はございますが報道のみの露出となっています。なんでものべつ幕なしの宣伝として取材はされておりませんのでご安心ください。
そして、最後になりますが「ご遺族様へ、お悔やみ申し上げます。」

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遺品整理メニュー背景

この記事を書いた人 増田 祐次

2000年に遺品整理・孤独死の特殊清掃専門の遺品整理クリーンサービスを創業、2010年に株式会社ToDo-Company として法人化し専門チームの孤独死清掃本部を設立、遺品整理人を育成している。「遺品整理人®︎商標登録:第5967866号」 受賞歴:銀賞 2018 NEW YORK FESTIVAL LONELY DEATHS (孤独な死) ザ・ノンフィクション「孤独死の向こう側 ~27歳の遺品整理人~」視聴率歴代7位

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